スモール・イズ・ビューティフル
好きな言葉のひとつに「スモール」というのがあります。
自分のことを「人間が小さい」「気が小さい」ど、こかで恥ずかしいと思ってきました。
が、昔、小さいことが肯定的な意味をもつことがあると思わせてくれた本があります。
なんだか、このままじゃ、違うよね、という思いが確かにありながら
どんなふうに行動するのかいいのか、どなふうに表したらいいのか
今までの流れにただ逆らうのではなくて、誰もが乗っかれる流れってないのかな…
みたいなことを若い頃に思っていたことがあり、
そんなときに出会った本でした。「スモール・イズ・ビューティフル」
F・F・シューマッハー
小島慶三・酒井懋=訳
講談社学術親書 1200円
1986年 第1刷発行
2004年 第30刷発行
1970年代の、学者さんの執筆で、舞台はイギリス、なので、スイスイとは読めず、
今でも読み込めたとは思っていません。でもタイトルが好きで、
いつも側に置いてきました。
久しぶりに開いてみたら
当時のメモが出てきました。
自分が書いたのかな?覚えてませんが、自分の字です。
ほほー、今の自分の考えかたは
このあたりから始まっていたのかも、と思えたので
メモしておこう。
科学・技術に求めたいもの
1.安くてほとんどだれでも手に入れられる
2.小さな規模で応用できる
3.人間の創造力を発揮させる
人に利益があり、やりがいのある仕事をするための手段
設備・投資額 年収を限度とする
生活のために働き、余暇をなぐさめとするのではなく
仕事そのものを楽しめるコト
貪欲・嫉妬 → 破壊をもたらす
仏教的仕事の役割
1.能力を発揮する場・向上するチャンス
2.自己中を捨てさせる
3.まっとうな生活に必要な財とサービスを造る
人間性は仕事を通じてつちかわれる
仕事は人間がその価値観を明らかにし、人格を向上させる上で最良の舞台になる
地域社会の中で、高度に自給自足的な暮らしをしている人たちは
世界各国との貿易に頼って生活している人たちよりも
戦争などのまきこまれることがまれである
中道
正しい見解・決意・言葉・行為・生活・努力・思想・瞑想
都市の適性規模 50万人くらい
大量生産ではなくて、大衆による生産
人間は小さな理解の届く集団の中でこそ人間でありうる
小規模単位を扱える構造
教育の役割 → 何はさておき価値観 人生いかに生きるべきか
観念を伝える 観念とは考えるための道具
以上。
人間らしい規模というのがあるようですね。
地球環境は地球規模で考えなくちゃいけない。
生活や経済は、「小さな理解の届く集団の中で」
人間でありつづけながら成り立たせたいものです。
スモールでローカルでしかないエルインクも
今ご縁のある人たちとのつながりを大事にしていこうと思います。
ま、それと「人間が小さい」ことは関係ないですけども。