今年がもうすぐ終わるなんて、ちょっと待ってほしいくらい。

2019年12月30日

わたくし、ローカル向けの小規模な雑誌を編集して季刊で発行しています。
冬号の発行が来月なので、12月は (本業も少しはありますので、それと同時並行で)
一人で28ページを企画して編集して制作するという、とてもやりがいのある1ヶ月を送ったのです。

このままでは、「12月になりました」 の次の投稿が 「謹賀新年」になってしまう。
それだけは避けようということで、なにはともあれブログを開いています。

今月、個人的に(あくまでも個人レベルですが)ものすごく大きな経験をしました。
人前で発表するのが大の苦手であるにも関わらず
70人近い人の前で、話をさせられたのです。
よくぞ逃げなかったことです。自分を褒めてあげたいと思います。

喉元を過ぎると、いい思い出ですが
またやれと言われたら、きっとまた困るんだろうと思います。

苦手苦手と逃げている「人前で話す」ことをなぜ受けたかというと
自分が作っている雑誌のことを話しても良い、という依頼だったからです。
その雑誌を作っている人だから、というのが依頼の理由だったからです。
この活動は営利活動になっておらず(なってもいいのですがなっていないのです)、
ライフワークもしくは人生の宿題、というつもりでやっているもので、自分だけの都合で考えるのではなく
雑誌を出している理由のためであれば、しのごの言ってはならないような気がしたためです。

雑誌を出している理由とは?
ということを、改めて考える機会をいただいたとも思います。

それを、2019年の年末に書いておこうと思います。

21世紀型の水と緑と土の文化を作ることに編集活動を通じて貢献したいから。

21世紀型、といいますのは、
どうしても「水と緑と土」というと、懐古的になりがちだと思うのですが
それだけではなくて、現代文明を全否定せず、調和を持って活かしつつ
止めることは止める、守るものは守る、つくるものはつくる、とり戻すのはとり戻す
その先にあたらしい文化が出来ていくのではないかと思うからです。
それを21世紀型としてみました。

それって、「何」ですか。わかりません。
わからないから、考えて、探す。繰り返す。そしてだんだんと道が見えてくるのではと思います。
パズルのピースは一つだけでは、絵が想像できないけれど
「これは何かある」と感じることは可能です。その嗅覚を頼りにピースを集めていくと
絵が見えてくると仮定しています。

命は自然に支えられ
社会はやさしさに守られる。

本当にそう思っているのです。
何を今さら?口だけ?やさしさなんて、外に求めるものじゃないでしょう?気持ち悪い。

はい、そうかもしれません。他に言葉があれば、変えてくださってもいいです。
でも、わたしは、どんな人の中にもやさしさと意地悪さは眠っているものだと思うので、
あえて やさしさを発露していくことが、どう考えても重要だと思えてならないのです。
そのためには、幸せであること。
幸せを感じている人は、きっと やさしくあることが可能だと思います。
幸せとは?気づくこと、知ること。すでにこんなに幸せなんだと、知っている状態です。
だから、そんなに難しくないんです。つまりは「ありがたい」と思うかどうか、だから。

子どもが虐待される。若者が自殺する。自然が壊れる。貧しさから抜けられなくなる人がいる。孤立している人がいる。
いろんなことで、胸が痛むことがあります。
これらが、21世紀型の水と緑と土の文化圏の中では、とても少ないはずです。
安心感があるから。生きていける、生きていてもいい、と思えるから。

そういう方向に向かって、パズルのピースを探し求める旅を
来年も、その先も、ずっと続けていきます。

今年お別れした人の中で、永遠に忘れたくない人。

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