東北旅-8 山本製作所さんへ

2016年04月28日

花粉症か黄砂かと思っていたら・・・風邪だったのか、発熱し、頭痛がしてふらふらして、寝てました。
まだ咳が苦しいですが、熱がひいてきました。
ぼーっとした頭で更新するのもどうかと思いましたが、ここで止めると、今月中に終わらないと予想されるので
頑張ります。(後から修正してもよいのですし)

天童木工さんの見学を終えて、そこから遠くない場所にある山本製作所さんへ。穀類の乾燥・貯蔵機器設備および精米機などの製造をされている会社ですが、近年ペレットストーブの製造もされています。

地元で「木質ペレットを生かすために、ストーブを作ってくれないか」という声があがったために開発されたのだそうです。環境関係の開発としては、発砲スチロールをプラスチック素材にもどす機械も作っておられました。

玄関にはレトロなデザインのペレットストーブが。

こちらは、世界的工業デザイナー・奥山清行氏によりデザインされた「禅」というモデル。(本体価格=OPEN)
900年の歴史を持つ山形鋳物で作られています。

応接室にて、ご丁寧なお迎えをしていただきました。

取締役で製造担当部、農機事業部を兼務されているN部長、ソルーション事業部の3人の若い人たち。
お二人は研究職で、もう一人の女性は営業のWさん。
わたしは正確に言うとぷろぼのの職員ではないのですが、「の、ような人」的な扱いで、仲間に入れていただいております。運転手その2も同様です。

ごあいさつがおわると、Wさんが工場全体を案内してくださいました。(でも撮影はNG)

印象的だったのは、工夫に工夫を重ねて、一歩でも動線を短くするように配置や手順を考えたり、働く人が有害なものを吸わないような工程になっていたりしたこと。日本のものづくりの「カイゼン」魂を感じました。

例外として、初期のペレットストーブが働いていましたので、撮影。

ショールームはOKということでしたので、撮影させていただきました。

同社の歴史を伝えるレトロな機械!

ここで、少し余談なのですが。
ぷろぼのには農業事業部があり、そのなかで三年番茶づくりにかかわっています。三年以上たったお茶の葉と、木部も粉砕して、釜煎りしてお茶にするのですが、その木部の粉砕のために使っている機械が、たまたま山本制作所製だったのでした。いかに同社の機械が浸透しているか、ということかもしれませんが、ご縁を感じた次第です。その機械も、このショールームにありました(^^)

本業の農業関連機械の製造は、全国津々浦々に行き渡っているようで、わたしたちが普段よく目にするコイン精米機も、実は山本製作所さんだったのですよ。トリビア。

もうひとつ、余談をお許しあれ。
山本製作所さんの社屋でみかけた、モンテディオ山形のポスター。

山本製作所さんのひときわ大きいロゴ。応援していらっしゃるのですね。
玄関マットも、モンテディオ。

さらに、当日わたしたちにおつきあいくださったソルーション部の技術者Kさんは、個人的にもモンテディオのファンだそうで!おたがい、今シーズンは勝利に恵まれませんねえと、話が合いました。合っていいのか。
冗談ですけど、奈良クラブはJ3に行きますから、モンテディオさんも一度J3にいらっしゃったら、アウェイの応援のときに会えますね!などと、(Kさんは別に会おうと思っていらっしゃらないのに)勝手に喜ぶわたしの変な癖が出てしまいました。

では、最後にわたしがとても気に入ったペレットストーブのパンフレットをご紹介したいです。

営業のWさんが、デザイナーさんや社内広報部の方たちと、協議を重ねて作り上げたものだそうです。ペレットストーブというと、木を生かすという環境的なことがアピールされることが多いのですが、理念や正しさよりも、Wさんは女性に感覚的に良さが伝わってほしいと考えました。家事が一息ついたときに、ストーブのじんわりとしたやさしい暖かさを感じながら時間の流れを愛しく感じてほしいという思いがこもっています。ストーブが置かれたのはカフェのようなリビングルームのような、やすらぎのある空間。色使いや文字の選び方も、やさしくおちつきがあります。最初からこのようなラフがあがってきたのではなく、何度も伝え、やりかえてでき上がったのだそうです。

ペレットを充填するのも、ペットに餌をあげるように楽しんでもらいたい。お手入れも、可愛がるような感じで暮らしの一部にしてもらいたい。そういうWさんの思いが現れています。たしかに、めんどくさいと思ってやるよりも楽しんでしまうほうがいいこと、たくさんありますよね。

ぷろぼのビルがオープンしたら、ペレットストーブの近くに、このパンフレットを置かせていただきたいなあと思いました。

ペレットストーブのサイトはこちらです
http://www.woody-yamamoto.jp/

見学が終わると、若い人たちといっしょにお昼をごちそうになり、おみやげまでいただき、
恐縮でございました。ありがとうございました。

山本製作所さんを出ると、青森ではりんご畑が多かったのに比べて、さすがは山形、こんどはさくらんぼ畑が広がっていました。これからはひたすら、帰路です。

山形だぜ!っていう記念に道の駅を。

夕日が沈みますが、ひたすら走る。

暗くなってしまうと運転手の疲れも増しますが、二人とも交替しながら頑張りました。

予定では北陸経由で帰るつもりでしたが、新潟を越えたところで運転手が分かれ道をまちがえて、長野県方面に入ってしまい、地道を走って中央道へたどりつき、名古屋経由で帰ってきました。

途中で食べた丼。閉店ぎりぎりでした。よかった、食べられて。

8回にわたって綴ってきました東北旅のレポート、これでおわります。
自分でもいつか、なつかしく読み返すことがあるだろうと思います。

次は、帰省を兼ねて島根をめぐる予定なのですが、予定どおり行きましたらまた報告します。
おつかれさまでしたー。

追伸

山本製作所のWさんからは、後日ご丁寧なお便りと、みんなで記念撮影した写真のプリントをお送りいただきました。

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