酷暑なので、ベランダの植物を避難させた。
先日温泉に行ったとき、血圧測定器が目に留まり、初めて使ってみたところ、下が50、上が110あたりで、まあまあ低血圧だった。それも関係あるのかないのか、戸外を10分も歩くと頭がふらふらする。
そんな酷暑の折り、南向きのベランダでは容赦ない日光に耐えながら緑が息苦しそうにしていた。鉢をさわると、なまあたたかい。
ある日、外泊してもどってみると(つまり一日水やりをしなかった)、ケヤキなどは秋がきたかのように葉の一部が枯れていた。
ケヤキは、ベランダ一番のお気に入り。奈良市内の山から友人が拾ってきてくれた赤ちゃんケヤキを、大事に育てたものだ。
枯らしてなるものか。
この酷暑が過ぎるまでは、室内に避難させることにした。
ケヤキの葉っぱも樹形も大好きだ。
ついでに、長年、わたしの荒っぽい管理に耐えて、生き続けてくれているヘデラも。
伸びた枝を切って水にさし、子分をたくさん作った。丈夫で、かわいい子。室内で元気を出してください。
知人が経営するショップの玄関先には、ハーブがたくさん植えてある。
2年くらい前に植えられたもので、オリーブなどは最初は胸の高さ程度だったように記憶しているが、今ではとうに人の頭を越えて育っている。しかも、北向きなので日当りはよくないはずだし、花壇の外側はアスファルトの駐車場になっていて、照り返しもあるはずなのに、元気だ。
本人は、「なんにもしてないのよ」とニコニコ。でも、よく聞いてみると
土はいいものをいれた(自分でブレンドするのがいいそうだ)。
湿気で葉にカビがはえることがあるので、こまめに取り除いている。
水やりはかかさない。
などなど、要するに可愛がっているのだ。どうしても調子が悪いときは「入院」と呼び、鉢あげして室内で管理する。
一見すると枯死したように見える植物が、入院させている間に再生するのだという。
うちのケヤキやヘデラも、元気を出してくれるかしら。
昔は、何を植えても枯らしてしまうので植物を育てるのは苦手だと思っていた。
今は、植物のない窓辺は考えられない。
毎朝、「調子はどう?」と様子を見る。虫がついてたら気がつくし、ある程度だが植物の機嫌もわかるような気がする。
ケヤキの友だちをもうひとつ増やしたい。
栃はどうかな?と思う。
地域の里山に自生するような木を育てたなら、ベランダで里山気分を味わえるだろうか。
(環境が違いすぎて難しいかもしれないけれど、慣れてくれないかな?)