微生物のことが気になります。
暑いですね。けれども、8月の半ばにさしかかって、太陽の光の痛さが変化しているのを感じます。
そう、秋の気配です。まだまだ暑さが続くのでしょうけれども、7月の、痛いような暑さではなくて、
日差しが、少しお疲れモードというか、、、。
「この暑さも、もうじき和らぐよ」
と言われてるような、あともう少し頑張ろうという気になります。
それにしても、毎年毎年、夏の酷暑ぶりは増すばかり。
前回のあすならもりでも、地球温暖化はまったなしだ、というお話でした。
IPCCが発表しているよりも、もっと深刻だという報道もあります。
これが地球の自然な営みなのであれば、従うほかはないのですが
人間が原因になっている部分に関しては、もう、しっかり向き合うしかないですね。
先日は、夫の職場の前にある道で、若い男性が倒れておられ、
救急車を呼んであげたそうです。。最初は「大丈夫です、少し休めば、、、」とおっしゃいたそうですが
間も無く意識を失われたので、冷房の効いたところに運んで、救急車。
仕事柄、戸外で活動せざるを得ないみなさんの、無事を願っています。。。
あ、また余談ばかり。
7月を振り返ると、断トツの思い出は、九州へ行ったことと。
さとびごころ 編集部のブログで、その簡単なまとめをしているうちに
8月に突入していました。
この頃、ついつい、頭にチラチラするのは、微生物のことなんです。
もちろん、お酒の特集を企画したように、微生物の大切さ、凄さを、もっともっと伝えたいという思いはあり、
愛菌家のみなみちゃんにコラムをお願いしていますが、それにとどまらず これからも
(もっと勉強して汗)新しい企画を作りたいという思いはあります。
ただ特定の目的のためというのでなく、本能的と言いますか、、、、、
これがもう絶対に大事なんだと、なぜか思っています。
竹組さんを訪ねたのは、竹炭にもっと注目しなさいよ、ということなんだと思ってる。
炭は木炭、竹炭、籾殻のくん炭と、色々ありますし、全て素敵だと思いますが
竹は、「竹害」という言葉があるように、放置されると広がってしまうという課題を解決しながら
竹炭という、使い道がたっぷりある価値のあるものにできて、
しかも、毎年毎年育ってくれるところがすごいと思うのです。
樹木の場合は、早くても30年は必要です。。。。
炭は土に返すことで CO2 を固定できるというメリットもあります。
植物を燃やしてしまっても、カーボンオフセットの理由で、「増やす」ことにはなりませんが
減らすわけでもない。
でも、炭として土に返せば、減らすことになる。。。
https://www.i-sumi.com/hpgen/HPB/entries/53.html
炭として燃やすとしても、石油よりはベターということで
これからのエネルギーとして 再評価されていますが
燃やさないで土に返すと、微生物の住処になり、肥沃な土ができると言われています。
アマゾンの「テラ・プレタ」をご存知ですか。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0809/feature05/_06.shtml
テラ・プレタは集落跡でしか見つかっていない(人為的なものだということ)。
際立った特徴は、炭の含有量がとても多いことだ。
私はベランダのプランターに竹炭を入れていますが
小さすぎてか、何か間違っているのかわかりませんが、極端な変化は感じていません。でも
おまじないのようなつもりで入れています(笑、、、)
炭を土に、農場などのある程度の面積のところで、普通に行われるようになったら、、、、と夢を見てしまうのです。
微生物がいきいきしていると、無農薬無化学肥料でも、元気な農作物が育つことを
菌ちゃん先生が実証していらっしゃいます。
菌ちゃん先生は、農学博士で、元長崎県の職員さんでありつつ、自然農をするために家族に嘆かれながらも強い意志で辞職し、
素人から農業にチャレンジ、3年間、害虫を駆除するばかりの苦しい時期を経験されました。
「どうしてなんだ!いや、できないはずがない。だって全国には実践している人がたくさんいるんだから」と。
その時、畑のある部分だけ、キャペツ(ブロッコリーだったかな)が生き生きとしているのに気がつきました。
その秘密は「土が発酵している」ことにあると気づいたのだそうです。その方は、吉田俊道さん。
ポイントは、耕作放棄地であったこと。草ぼうぼうであったこと。
近年まで現役だった農地では、うまくいかなかったそうです。
なぜなら、(土中に残っている化学物質を)虫や雑草が 浄化のために集まるからなんですね。 (本人たちは浄化とは思っていないと思いますが)
吉田先生は、今では「菌ちゃん先生」と親しまれ、各地で講演活動もされています。ブログはこちら
虫にも雑草にも役割がある。美味しい野菜を作るために、雑草や虫を殺すのではなく住み分ければいい。
大好きです、こういう考え方。
うちの本棚には、「わら一本の革命」や、奇跡のリンゴで有名な 木村秋則さんの本もありますが
どれも、共通しているものがありますね。
自然の仕組みを信頼すること。人間の方が、それに寄り添うこと。
あ、少し話がずれました、つまり微生物が畑の土を良くするためにいかに大切か、ということを
吉田先生は、誰にでもわかりやすく 説明してくださっているところが嬉しい。
保育園でも野菜づくり指導をされており、「土にご飯をあげよう」という園児の一言に感動されたそうです。
化学肥料よりも、、「すでにあるもの」「もともと自然が与えてくれているもの」を循環させる。。。
そういうことなんだと思うんですよ、何事も!
しかし、ここで自白しますと。私、今まで何度も、ハーブや 比較的簡単と言われる葉物類を育てようとしてきたのですが
しばらくの間は大丈夫なのですが、いつも、いつも失敗です。嘲笑われてるように。修行が足らんのか?
土を毎回変えない、殺虫剤や化学肥料は使わない、南向き(日光は十分ですが夏の暑さでやられる)、色々と譲れない条件があります。
それでも、何度も何度も、チャレンジ。
タネをまいて、芽が出た時が感動で。。。。(大きくなる前にご臨終になることが多いけど)
庭で野菜を育てる日が来ることを微かに夢見て(引っ越さないと無理)
それまでは、ベランダ栽培でトレーニングです。自然農をやっている人、本当にすごい。
(もしわたしにできたら、もう誰でも全員できますよ!)
こうした方法は、まず自分で家庭レベルでやる人が増えるのがいいですね。
いつかプロの世界にも広まって、いろんな農地が発酵して、微生物モリモリ元気な土が増えてほしい。
いやもともと、農薬が普及するまでの、当たり前の農法だったはずで。。。広まるというより、取り戻すということでしょうか。
農地に限りません。森も微生物によって成り立っていることが知られています。
森の未来は菌だけが知っている – 森はどのように成り立ち、遷移していくのか
https://academist-cf.com/journal/?p=9755
どうやら植物というのは、根っこで 活発にコミュニケーションをとっているようなのです。
木でも、草でも そういうことを聞きます。そして微生物が そこで一役買っているという。。。
地上から見えるものだけでなく、地下でも色々と、頑張っている。
わたしなど、どちらかというと、そういう見えない働きがかっこいいと思ってしまいます。渋いです。
さらに、腸内細菌ということも注目されていますね。
腸内の微生物が元気であれば、風邪をひかないそうです。
それと関係あるかどうかわかりませんが、私も風邪をひきません。。。ラッキー。
肉食に偏らず、野菜を食べることが大事。果物も大事。あれも大事。これも大事。
微生物は、放射能の除去にも関係あると言われています。
絶望するよりは、可能性を。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=254315
https://sangakukan.jst.go.jp/journal/journal_contents/2013/07/articles/1307-03-1/1307-03-1_article.html
日々の暮らしでいうなら、お味噌汁を飲むことでしょうか。
微生物とのいい関係を保つことができると
人にも自然にも いいことがたくさんあると思います。
消毒、消毒、ではなくて、いい関係なら、共生できるはずなので。
吉田氏の言葉を借りて「菌ちゃん、ありがとう」