R ソロとしては初めての東京

2013年10月24日

Rは18歳から音楽活動を始め、(本人の努力というより)ご縁とご支援で19歳の頃に全国流通でCDデビューしました。
それから7年めになるのだなあと、数えています。

びっくりするような嬉しいこともありましたし、行き詰まって苦しんでいるようで、こちらも気を使ったり、
「ウジウジしてないで、前をむけば?」と思ってみたりしながらの7年です。

この間、若者が趣味と衝動で音楽を始めるところから、自分の進路としてとらえるところを
近い距離で見てきて、「へえ、このような試練があるものなのだなあ」と勉強(?)になりました。

Rの場合は、作品づくり、音源づくりに悩む様子はほとんど見られませんでしたが
メンバーの入れ替わりや、音楽業界との関わりなどには戸惑いがあったように見えました。
が、それもなんとか乗り越え、自分らしいポジショニングが少しずつ見えてきたようです。
大人の言うことに素直になれなかった、すこし生意気な若者が、頭を打ちながら
いつまでも若くないという年齢にさしかかり、このままいくのか、どうするのか、
毎日が選択に迫られる感じです。

数年前までともにプロを目指していたバンドが今は解散していたり。
数年前に同じようにアマチュアだったバンドが今はメジャーで活躍していたり。
メジャーではないけれども自分らしく活動し、生計が成り立っている人を見たり。
長年のアマチュア活動が実ってメジャーへ行く人を見たり。
わたしもRを通じていろいろな人生模様に間接的に触れました。

その中で、音楽というきわめてあやふやな進路を選ぶには、
何か、こう、ふっきらないといけないんだなと思いました。
人と同じようには進めないこと、将来は何も約束がないこと。
いろいろとひっくるめて、「なるようになれ!」というふっきり。
そのうえで、ひるまずに進んでいく意思。(ひるみやすいだけに、ね)
とにかくやる、ってこんな感じでしょうか。
わたしは、真剣に取り組んだことなら、いくらでも財産になると思って応援しています。
そう信じるしか、ないから、かな?
(わたし自身もそういうやり方でやってきたところがあります 汗)

目下のところは、基本はソロとして、自分が大きくなってサポートメンバーにギャラを支払えるように、
という目標をもって挑戦中です。

関西では「BASIL」という名義で活動していますが、
今後は全国のあちこちに出没することになるらしく、そこまではメンバーに無理も言えず、
あらためてソロとしての旅が始まろうとしています。

その始まりと言えるのが今回の東京遠征でした。
ソロとしては初めての東京です。なんとも、遅い「初めて」ですが。
おそらく小さなライブハウスで、それほど多くないお客様の前で歌ったことでしょう。
(それなのに、奈良クラブのサポーターの方が駆けつけてくださったり、
そこで偶然に和歌山アルテリーヴォのファンの方と出会いがあったりしたようですよ。)
でも、意味のある一歩だったと思っています。

決めたのであれば、いっそ突っ走ってほしいものです。

いや、走ることは自分さえその気ならできますが、「届く」には、それだけでは不充分。
いい作品を書いて、いい歌を歌って、いいステージをして、
チケットを買ってくださった方が心から「来てよかった、聴いてよかった」と思ってくださるように。
それと、インディーズである以上、セルフプロデュースする力も問われます。

で、今夜帰ってくるのか、明日の朝なのかよくわかりませんが、
東京での出来事を聞くのが、こわごわ、楽しみです。
(こんなことしてるうちに、息子が音楽やりたいと言いだした、という方の相談相手に、将来なれるかしら!)

Rのホームページ (このトップ画像はほんとにやめてほしい)