人間の役割

2021年04月04日

先日、ネットをふらふらしておりましたら
この世界における人間の役割とは、自然と人間を調和させることだという言葉に出会いました。
 

これはいい。これでいこう。
 

わたしが「このままでいいのか?」と思ったきっかけはバブル時代の
これでもかという開発の現状を見たときです。
ゴルフ場、リゾート地、特にダム、河岸のコンクリート固め、などなど。
自然というのはちょっとやそっとじゃ大丈夫と思って育ったので最初は気づかなかったのですが、
どんどん進んでいくので、これはダメじゃないの?と。
とくに、山が削られて景観が変わること。
そこから、いろいろな出会いがあったり学んだりして
どうにもこうにも、「大きなお金」というのが自然を壊すというパターンが強烈で
無力感や諦めや、悔しさや、いろいろ感じました。
ですから、人間は自然にとって有害なものではないかと思うようになったのです。
ですから、自然と調和する考え方にもとづく技術に希望を感じ、
近自然工法に興味を持ちました(技術者としてでなく、単なる住民として)。
 

生物の中で、人間だけに与えられたものがあります。
動物は本能だけで生き(そのほうが偉いと感じますが)、人間は考えるし、意図的に自然に介入もできる。
 

これが諸悪の根源にもなるけれど
縄文時代を見てもわかるように、木を切ったり土を耕したり、動物を殺したりして
生きていくのが人間です。
だからこそ、調和させる役割を担えば、自然にも人にもハッピーな世界になり得ます。
 

話は変わりますが、
これまた先日、アロマテラピストを養成するプロの方と方と会話していたときの話です。
 

わたし「なぜかわからないけど、ラベンダーの香りがとても好きなんです。どんな香りもいい香りだと思うんだけど
買う段階になったらいつもラベンダー。もう何十年もラベンダーの香りだけはいつも切らしたことがないんです」
 

プロの方「ラベンダーというのは調和させる役割のある香りなんです。ある香りと別の香りが、すこし合わないなというときでもラベンダーを加えると調和するんです。セイコさんも調和させる役割があるのかもしれませんね」
 

これは意外でしたし、
そんな器用なことはできないかも、、、とも思いましたが
もしそうなら嬉しいです。
 

人間と人間の調和は無理かも(笑)しれませんが
自然と人間の調和のために、情報発信のほうで働きかけるようなことは
今すでにやっていることなので。
調和とは、足りないものを足し、過ぎたものを減らすこと。
これ!というただひとつの正解があるのではなく、調和を目指すことが大切です。
 

と、ここまで書いて「そのための知識や実践は十分と言えるのかい?」という
自分からのツッコミがきました。
 

たしかに、自分の頭ではついていけないこともたくさんありますけれど
逆にいえば、自分の頭でついていけることなら他の人にも大丈夫と思いますので
自分の頭で咀嚼できたことの範囲で、身の丈精一杯に「人間の役割」に精進したいなと思います。