はじめてのアルウィン – 1
奈良クラブを応援していなければ、アルウィンを訪ねることはなかったでしょう。
松本山雅を知らなければ、奈良クラブに夢を感じることはなかったでしょう。
そういうわけで、一度は訪ねてみたかったのです。
試合を観戦するために、というよりは、それもありつつも、
J2松本山雅のホームスタジアム「アルウィン」を感じてみたかったのです。
そこで、新潟へ出張するのにあわせて、松本に立ちより、今期最終ゲームへ向かいました。
対戦相手は愛媛FC。山雅にとっては、J1昇格へのプレーオフ進出のかかった大一番。
J2順位表は予習していましたが、ことの重大さがイマイチぴんときてないわたしたち(わたしとM)は、
いまだにサッカー通でなく、熱烈なる山雅ファンでもないままに、
アルウィンを通しての、松本山雅の慕われかた、人々の盛り上がり方を
この目で見てみたくてわくわくしていました。
松本市の市街地は、メインストリートをとりまくビルの高さ、並び方、交通量からして、奈良よりずっと立派で、活気がありました(奈良には高さ規制があるし、経済圏としても小さいのかもしれません)。ときどき、松本山雅の旗が並ぶ通りがあったり、たまにポスターを見かけたりしましたが、想像していたのよりは、山雅カラーの少ない印象でした。市街地をはずれると、どこの地方でもありがちな景色。広い道、全国チェーンの店舗、農地、山。山の美しさはさすがの信州です。松本空港を目指して進めば、空港のとなりがアルフィン。
つづく