6月になりました。コロナ ビッフォー アフター。

2020年06月01日

緊急事態宣言が解除され、日常がもどりつつある中で6月を迎えました。
雨が降るようになり、季節は梅雨へ。。。

今日は近所の神社へお参りにいこうかしら。

さて、コロナショックを通じて、いろんな方が コロナ後の世界を語っておられます。
そんな中で、この方の考えに近いものを感じました。

かつてない事態 再びハッピーになるために 経済アナリスト 森永卓郎さん

ガッツリマンデーの人ですね。ミニカーかなんか、集めるマニアさんでしたっけ。

今回のことは戦後最悪の被害が出てくるとのことです。
こうして今日も平和な朝を迎えていると、「戦後最悪」という言葉がピンとこないような不思議な感覚を覚えます。
大規模な企業ほど、痛手は大きいような印象です。
トヨタの社長さんの並々ならない決意表明のニュースが思い出されました。

この方の分析では、ここまでおおごとになった背景にグローバル資本主義があるとのことです。
「グローバル化って、別にいいものじゃないよね」とみんなが気づくきっかけになればな、と個人的には思っています。

人の移動も国際的だから、世界中に感染してしまう。
経済的手法においては、

世界でいちばんコストの安い地域に大量発注して、それを世界中で使うという仕組みです。
今回はそのサプライチェーンに問題が起きました。

発展途上国では奴隷のように労働する人たちがいると伝えられています。手頃な価格でものが手に入れられるのはなぜなのか
消費者が考えてみる非常におおきなチャンスになったと思います。

金融資本主義も感染拡大に影響と与えたとのこと。

金融が経済の主体になっていくと、とてつもなく大都市集中が進む、それは金融資本主義自体に大都市集中へ向かう強い運動原理があるからです。

人が集中しすぎているから、感染も拡大しやすい。わたしが暮らす街は、観光客がストップすると実に静かで、
ゆったりした街です。ここでは、そんなにヒステリックにならずに自粛期間を過ごすことができました。
東京、大阪、福岡、、、、日本の大都市ほど、感染拡大は深刻でした。

進んでしまったグローバル資本主義のこと、これからどうしたらいいんだろう?という問いに対しては
ベーシックインカムの導入を提言されています。日本は、外国とちがって自国で通貨を発行できるということがポイントです。
ただ、日本は株式会社日本銀行の約半分しか株を持っていないところは多いに気になるのですが。

MMT理論についても触れておられます。

最近MMT=現代貨幣理論(※3)というのが脚光を浴びているのも日本を見れば大丈夫だという認識が広がったからです。ただ、これは世界中どこの国でもできるわけではなくて、例えばEUの各国は通貨の発行権を持っていないのでできないです。だから日本のように財政がある程度健全で、インフレ圧力のない国はこれができるということが分かったのだから、今こそその成果を生かすべきなのだと思います。

(※3)については、批判的な意見も多いという注釈つきでした。

現代貨幣理論=「自国の通貨を持つ国家は債務返済にあてるお金を際限なく発行でき、政府債務や財政赤字で破綻することはない」という考え。アメリカの一部の経済学者を中心に提唱されているが、批判的な意見も多く、議論となっている。

ですが、批判精神を忘れず、MMTについてはもっと認知されてよいと思います。

さて、ここからがいい感じになってきます。

グローバル化を完全に止めることはできないと認めたうえで、それを大都市に限定し、地方では非資本主義になっていこうというもの。

完全に止めることはできないと思います。だから何をしたらいいかというと、東京をグローバル資本主義の牙城というか、江戸時代の出島みたいにする。ドイツの町は都心の駅を列車が出発してしばらくすると深い森に入って、その森を抜けると田園地域が広がる都市構造になっています。ドイツだけではなくて、明治時代に世界中がそういう構造がいいとなって、日本もそれに乗っかったのです。

グリーンベルト構想と言うのですが、「東京グリーンベルト(※4)」というのが作られたんです。ところが戦後の農地改革の中で、グリーンベルトが次々につぶされて、崩壊しました。東京の西側でいうと環八周辺、東側だと環七周辺がそのグリーンベルトだったのです。今でもその名残があって、例えば駒沢公園とか石神井公園だとか、そういうのは全部グリーンベルトの残骸です。

(※4)1939年に策定された東京緑地計画の中で、大都市の過大な成長などを抑制するために計画された構想の1つ。

だからそれをもう1回作り直して、東京はグローバル資本主義、東京以外なら大阪でもいいかもしれないですけど、グローバル資本主義を限定的な地域に封じ込めるのが経済と感染症対策との両立を図るいちばんいい方法だと思っています。

都市を抜けると森があり、森をぬけると田園地帯が広がる、、、今の日本にはまだその面影があります。
これからは意図的に、都市と自然が近づく未来づくりをしていってください。よろしくお願いします。ほんとに。

ガンジーの こんな説も紹介されています。

ガンジーはどうやったら人を助けられるのかを考えた末に、「近くの人から助けるべきだ」という結論にたどりつくのです。だから、近所の人が作った農産物を食べて、近所の人が作った服を着て、近所の大工さんが建てた家に住むという地産地消みたいなことを広げていけば、世界中から貧困が消えるはずだというのが「近隣の原理」と言われているガンジーの理念だったのです。

ガンジーの「近隣の原理」がおよぶ地域を無数に作っていけばいい

ひと言で言うと、非資本主義というライフスタイルを確立する、資本主義と距離を置く国民を爆発的に増やすということだと思っています。資本主義を全部捨てるのではなくて、資本主義を一定の地域と人に封じ込めることをすれば、日本は再び幸せになれると思います。

ものごとが変化していくときは、従来型と未来型が「両立」しながら、未来型へとシフトしていくのがいいと思うのです。
革命的に過激にしてしまうと、振り落とされる人たちがでてきます。できるだけソフトに。そのためには
誰かから号令をかけられて動くのではなくて、自分はどうしたいか、という思いに正直になった人たちが好き好んで行動するのがいい。
それをみた人たちが、また、自分に置き換えてどうしたいのかを考えることができます。
多くの人が望んだ通りに、社会は変化していきます。
離れていても話がしたかったから電話が生まれ、スマホが普及したのですもの。

森本さん自身も、都心から離れ、畑をいじりながら暮らしているそうです。お互い様精神が残る「地域」の中で。
これから、何らかの形で「農」に近づく、「農」を取りれる人は、もっと増えていくだろうとわたしも思います。
何より、わたし自身、とても土が恋しい。。。土には、命を感じます。

これまでの経済発展は、裏側で戦争が起こっていたことと関係がありました。
日本が戦後に立ち直れたのも朝鮮半島で戦争があったからです。
でも、もうわたしたちは戦争を望みません。
戦争など、どこかの企業の儲けのために、情報操作され、政府に騙されて国民が死ぬ話だということを
もう多くの人が知っていることでしょう。

コロナを機会に、社会のありかた、経済のありかたをもう一度見直し
幸福はどっちの方向にあるのか、あたらしい選択をする時が到来しました。

コロナのことは、歴史の教科書に載るできごとだったのかもしれませんね。

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