大事にしたいこと
仕事する上で一番大事にしたいことは信頼関係しかない。
うちは特別な才能があるとは思っておらず、凡庸かもしれない自分たちの才能をありのままに信じる以外には、お客様からの「ありがとう」の言葉をゴールとしてやってきただけ。
どんな仕事でもいいとは思っていない。うちにも得意や不得意がある。わざわざ不得意なことをやらず、得意だと思うこと…この言い方が傲慢だとすれば、「好きだ、やりたい」と思う気持ちを大事にしてきた。
では、どんなことが好きで、やりたいのだろう。
自分がやってきたことにそれが現れているかもしれない。
人の健康や幸せを考えた食、自然を敬う農業、誇りにしたい伝統産業、日本人の素晴らしさを再認識できるようなこと、地域を少しでも心安まる場所へと努力する人たち、元気や勇気をもたらそうとする人たち、そんな人と出会って、その手伝いを、広報や告知の面からさせてもらうことで仕事ができた。
自分もそう思う、というようなことを、すでに実行している人たちの言葉を借りて伝えているというところもある。
世の中には胸を締めつけられるような切ない話、悲しい話もたくさんあって、その解決方法など簡単にあるわけもないけれども、そういう思いをする度に、何かひとつでも希望を、何かひとつでも安らぎを、仕事を通じて表したいと思う。
大事にしたいことをシンプルな言葉にするのは難しいな。それを問い続けることが大事なのかもしれないな。