奈良クラブ観戦

2014年06月23日

奈良からJを目指すサッカーチーム奈良クラブ。2011年から応援し始めて以来、行ける限りの試合を観戦しています。
いつも試合を観ていると、2011年から今日までに学習したことを思い返すのです。

【ゴール裏】
最初にびっくりしたのは「一部の人たちが大きな声で応援してはる。歌とか、歌ってはる」ということ。
Jリーグファンの友人が教えてくれました。
「Jでは熱心なサポーターはゴール裏の席に集まって応援するんだ。
地域リーグではゴール裏には席がないことが多いから、ゴールに近い端のほうに集まるんだね。」
恐る恐る見ていた人たちとも、
今ではとっても仲良しで、時々飲み会にまじったり、ミーティングしたりするうちに、自分もいっしょに歌ってます。
(でも、歌っていると、決定的なシーンを見逃してしまうので、最近は試合に集中して見るようになりました)

【チャント】
当時、応援歌のことをチャントと呼ぶ、というのも初めて知りました。
スポーツバーのオーナーが教えてくれました。
「イギリスなんかでは、超有名なロックバンドが好きなチームのために歌を作ったりしてますよ」
ほんまでっか。
うちにも「融通のきくミュージシャン」が一人、いるではないですか。
「リョウスケ、チャントだ。チャントを作れ!」
こうして、阿南家のプッシュのもと、生まれたのが「ほうき星」です。
2011年の奈良クラブは地域決勝にまで進んだので、これは忘れられない曲となりました。
今年から公式応援ソングにしてもらいましたので、さらに皆さんに愛されるといいなあと願っています。

奈良クラブは(地域リーグではめずらしいそうですが)選手全員に、その選手のためのチャントがあります。
選手は毎年入れ替わりがあるので、シーズンが始まる前は
サポーター有志で集まって、新しく入団する選手のためのチャントを考えるミーティングをするんですよ。
みんな、選手のことをよく調べていて、びっくりです。
その選手にふさわしいチャントが揃っています。
試合前には全員のチャントを歌っています。
これを覚えたくて、みんなにも覚えてもらいたくて、
サポーター有志に集まってもらってエルインクの機材で
録音したのが、2013年、だったかな。YouTubeにアップされました。
今年はサポーター有志としてチャント集を作りました。

【フォワード、ミッドフィルダー、ディフェンス】
2011年までは、ルールもよく知らなくて、ゴールにボールが入ったら得点、程度でした。
サッカーは11人で戦い、上記のような役割分担があります。
HPやマッチデイプログラム(ホームゲームのときに配布されます)には、
誰がどんなポジションなのか、書いてあります。
この役割がわかってから、試合を観るのが楽しくなりました。
フォワードの人は、シュートを打つだけでなく、中盤で守備を助けることもあるし、
ミッドフィルダーの人がシュートすることもあるし、
ディフェンスも、両端の選手は、しょっちゅうゴールの横まで走っていって、
すきあらばクロス(これ、バレーでいうセッターに似てますね)をあげてる。
「みんな、助け合ってるやーん」
チームの連動が決まったときは、もう最高です。
スケートでいうと、トリプルアクセルが決まったときみたい。

【オフサイド】
これがわかるまでは、「なんで?さっきゴールしたやん?なんでやりなおし???」
と思うこと、しばしば。
攻撃する側がキックした瞬間に、相手のディフェンスの最終ラインを越えた位置に
味方の選手がいた場合には、オフサイド?
どうも、焦ってしまうと、これにやられます。
相手のディフェンスを超えないギリギリのところで待ちかまえ、
味方のパスが出た「一瞬後」に走りこんでパスを受けて
ゴール!!できたら、最高。なかなかお目にかかれないです。
わたしが見逃してるだけかもしれないけど。
で、今は横で旗を持って目を光らせている審判さんをチラ見。
「彼が旗を掲げていたら、オフサイド」と、Mくんが言うので。

参考 Wikiより
オフサイドが成立する前提として、選手がオフサイドポジションにいることが求められる。 オフサイドポジションとは以下の条件を全て満たした位置のことを指す。
1相手陣内にいる。
2ボールより前にいる。
3相手の2番目に後ろの選手よりゴールラインに近い位置にいる。

【選手のケガ】
地域リーグでは、応援席がピッチに近い場合もあり、試合中に選手どうしがぶつるかる音が
聞こえてくることがあります。
サッカーは激しいスポーツです。
ケガも多い。
だんだんわかってきました。外から見ているより、選手たちは
ずっと「痛い」思いをしていますね。
知人にスポーツ障害の治癒を仕事にする人がいるので、
話を聞くことがありますが、
スポーツ選手の忍耐力は、半端ないです。
頭が下がります。
選手が戦っているところを見るだけでも、自分も頑張らないとと思えます。
また、応戦しようと思えます。
選手が故障なく過ごして欲しいと願うようになりました。

【パスサッカー】
2012年から奈良クラブのサッカーが変わりました。
長いパスを前線に送るより、パスを回しながら迫っていく感じに。
2012年は、前年の優勝チームでありながら
思うように勝てなくて、サポーターの間ではフラストレーションがたまることが多かったです。
そんな中で「奈良クラブの試合って、面白いヤン!」と言って
もともと他のJチームを応援していた奈良県民の中から
奈良クラブファンになる人が現れ、ゴール裏の人数も増えていきました。
それが、このパスサッカーのためだったのではないかと思います。
でもパスは回すけど、ゴールは決まらない…という状態が続きました。
相手の速効にもろい、ということもありました。
今年は、ディフェンスが頼もしい、と良く聞きます。
攻撃力もアップして、きちんと守りながら、
チャンスをつくっていってるように見えます。
だから、「得点の匂いがする試合」なのです。楽しくないわけがない。

【ジャイアントキリング】
漫画のタイトルです。天皇杯でセレッソと対戦したとき、
サポーターが段幕に書いた言葉でもありました。
「絶対、読むべき」
と勧められたので、1巻から全部買って読みました。
これで、かなり、選手の気持ち、サポーターの気持ち、
試合の見どころ…
いろいろわかるようになりました。泣けるし。
ジャイアントキリング』これからサッカーに興味ある人には、オススメです。

【応援に必須なもの】
地域リーグは、春から秋までの週末の昼間に行われます。
応援慣れしている人は、ちゃんと準備されていました。
春先(晩秋)は寒いですので、防寒の用意が必要です。
ダウンジャケットを着ても足腰が冷えます。特に女子のみなさん。
うちは、ウレタンのクッションを持っていきます。(応援席が冷たいです)
カイロやプランケットもあるといいです。
梅雨は雨が降りやすい。傘は後ろの人の視界を遮るので、
うちはゴアテックスのレインウエアを用意してます。
(用意してくれるのはお父さん担当です)
夏は、とにかく、水!!氷!!
ペットボトルに飲料水を入れて前の日から凍らせて持っていくようになりました。
どんどん融けるので、飲んでもいいし、
タオルを冷たーい水で濡らし、首もとに。
昨年、これがよかったので、今年も夏まっさかりになったら必携です。
コンビニでロックアイスの袋を買ってくる人もいますね。
四季おりおりの応援の心得、学習しました。

さて、ことしの奈良クラブ、今どうなってると思いますか?
関西リーグでは、首位と勝ち点1の差で2位です、2位。
どうしましょう。優勝しましょう。

また、公式戦とは別に、今は天皇杯の出場権をかけた
奈良県大会が行われており、6月29日(日曜日)にディアブロッサ奈良と対戦です。
NHKで放送されますので、おうちで見てください。
いや、できたら橿原公苑陸上競技場へ、お越しください。
音楽もスポーツも、やっぱりライブが感動しますね。
地域リーグは入場無理で、こんなに楽しいのは、絶対お得。

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