東北1日目 仙台・南三陸方面へ

2017年07月17日

あれはいつだったっけ、という時の記録。

6月16日から19日 東北方面へ行ってきました。
前回は、怒濤のドライブに挑みましたが(運転したのはわたくしではありませんが)、
今回は初ピーチ&現地での移動はレンタカー。

春先の、雪の残る東北を見たときに、初夏の東北を見たい!と思ったのです。
奈良クラブの応援も組み込みました。

初日は、縄文の遺跡の多い場所なので
いくつか博物館を訪ねました。
「仙台縄文の森広場」博物館の内容もさることながら広場の美しくて、気持ちよくて。

仙台縄文の森広場


「地底の森ミュージアム」小学校を建設しようとしたら、地下に縄文時代の森の跡が見つかったという場所。地下が展示室になってるんです。迫力を感じました。

地底の森ミュージアム

遺跡というのは、「開発」とともに発見されます。
「開発」がなければ、そこに遺跡があるかどうかは知られることはない。
逆にいうと、開発されていない場所にも縄文時代よりもっと昔の歴史が
眠っているのですよね。今ここにも。その上に自分たちの今の暮らしがある。
だから、遺跡でなくても、遺産への思いを持ちたいと思いました。

その他に「里浜貝塚」や「奥松島縄文村歴史博物館」も巡った後、
この日のメインの目的地へ移動です。

もと奈良市民で南三陸へ移住された高橋さんを訪ねました。

高橋さんは、元デザイン会社を経営されていました。
神戸の震災を機に今までの生き方を問い直し
地域づくりや福祉にかかわる活動をされるようになり
その関係で福祉関係者である夫ともつながりがある方でした。
それが、いつのまにか南三陸へ移住なさっていたのです。
今回は、その高橋さんを訪ねることが旅のひとつの目的でした。

そして、3.11後の南三陸をこの目で見ることになりました。

なんでも、高橋さんは息子さんが3.11のボランティア活動をきっかけに
当地に移住、結婚されており、その息子さんご夫婦のお近くに住まわれ、
移住者を支援したり地域活性化のための活動をされています。

拠点の名称は「男父山」=おとうさん

地域の方とも会わせていただき、夜は高橋さんのお宅に泊めていただきました。
中にはネクストコモンズラボにかかわっている方もありました。
つながっているなあ。。。
翌朝、わたしたちだけになったときの高橋さんの言葉。
「みなさん、誰かを亡くされています」
意欲的に、地域づくりや復興への活動をお話されていた方たちの
胸の中を思いました。

翌朝は近くを案内していただき、美しい景色にみとれました。

地元の人たちが利用される復興商店街には、全国のサッカーサポから集まったという旗が。

サッカーチームの旗が並んでいます

時のとまった駅。このJRの駅は復興せず、バスが走ることになりました。

止まった線路


バス停

観光スポットとして県外からも来訪者で賑わう
「南三陸さんさん商店街」にも案内していただきました。

ランチ

復興中の南三陸。仙台もそうですが、、、海に近い場所は全面的に工事中です。

復興中の南三陸

最後に、やっと手をあわせることができました。

鎮魂 ここに来させていただいて、ありがとうございます。

3.11前の町

3.11前


3.11後の町

3.11後

工事現場は新しい土砂でかさ上げされており、
まるで海を埋め立てて新しい町ができつつあるように見えます。
でも、ここには町と暮らしがありました。
目に見える範囲では、大きなものが上書きされていきます。
でも、上書きできないのは、地元の人たちの「負けない」という思いなんだと感じました。

高橋さん、大変お世話になりました。
高橋さんの息子さんご夫妻も、とてもさわやかで素敵でした。
ありがとうございました。

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