JR島ケ原駅周辺で楽しい偶然。
休日はプチドライブしてランチを食べにいくのが
わが家の楽しみ。
その日はネットで見つけたJR島ケ原の駅のすぐそばのお店へ。
JR島ケ原は、木津から伊賀へ向かうときに
何度か通過したことがあるものの、降りた事のなかった駅。
こんな駅はいつまでも残ってほしい。
その目の前にあったのが、この店
おかみさん定食800円をいただきました。
お店に入ってすぐに目に飛び込んできたのが
マガジンラックにあったこの本。
いつぞやのグッドデザイン賞を受賞された人だったのと、「コミュニティーデザイン」という言葉は面白そうだったのでこの人の本を持っているのと、友人のAくんがこの山崎さんに魅力を感じているとのことだった、
ということで、ちらちら、わたしの前に現れてくるお名前。
Mくんに見せてあげると、「ここのことが載ってるヤン」と言います。
「あれ、そうなの?studio-Lって、ここのこと?」
グッドデザイン賞の受賞対象が、三重県のどこかにあるとは記憶していましたが、
まさにこの場所だったとは?
知りあいのYくんが、たしか、ここの机を作ったとかって聞いたことがあります。
再び、「え?ここのこと???」
お店のおばちゃまに聞いてみると、イージーに
「案内してくれますよー」と、隣にある穂積製材所を教えてくれました。
そこで出会ったのがFさん。
Fさんの案内で、なんと、製材所やstudio-Lを見学させていただくことに。
作業所だった場所の屋根の下には、6名の建築家さんによる
「ねどこ」という作品が並んでいました。
日々何かに使われている様子ではありませんでしたが、
ひとつひとつが工夫されたデザインで、その感性に触れるだけでも
楽しいものでした。
素敵なウッドデッキも。
さらに、ローコスト風で、おっしゃれな工房が出来ていました。ここでは手作り家具のワークショップなどが行われているそうです。もしかして…と思い、
「Yさんて、ご存知ですか?」と聞いて見ると
「あ、これはその人が作ったものです」
ああ、やっぱり!
3月29日には、このトレーを作るイベントも予定しているそう。
うちが撮影しても、かわいさが今ひとつ伝わらないかもしれませんが
穂積製材所プロジェクトさんが撮影されると、こんなに違う!
studio-Lさんにもお邪魔しました。
ごあいさつしたDさんは、4月から東北芸術工科大学に新設される「コミュニティ・デザイン学科」の教員として旅立たれるとのことでした。
さっきの本によれば、山崎さんの「コミュニティ・デザイン」の特徴は「モノ(いわゆるハコモノ)を作らない」というところにあるそうです。そうですね。地元にお金を落とすという名目でハコモノがたくさん作られ、その維持費のために苦しむ地方の話をたくさん聞いてきました。
とうとう、「そんなんじゃ、ないんだよ」というリーダーが現れたのは必然なのかもしれません。
それには住民が、今自分が暮らす町を愛し、参画する必要があります。
これを重たくとらえるのではなくて、美しいデザインや楽しいイベントをからめて、
デザイン(=計画)の中に体験や、発見をしかけ、
人のつながりが創出されるようになっているのかなと思いました。
Fさんは、製材所の機械も、ちょっぴり動かして見せてくださいました。
「古いけど、掃除して、使ってるんですよ。捨てるんじゃなくて、あるものを大事に」
Fさんは大阪から移住されていて、地元で仕事をしながら穂積プロジェクトをこれからも継続していくために、イベントを企画したり、NPO法人化を目指していくと話してくださいました。
島ケ原は住所でいうと三重県になりますが、実際には京都府と奈良県の境目にあり、
奈良市内からはそれほど遠くない場所にあります。
このプロジェクトがこれからどうなっていくのか、
期間を置いてまた訪ねてみたくなりました。
穂積製材所プロジェクト(FBページ)
https://www.facebook.com/hozpro?fref=ts
studio-L(山崎亮さんの事務所)
http://www.studio-l.org/