母からの電話

2014年10月30日

このごろ、実家の母からの電話が以前より増えた気がする。
「米をもらったから、あなたのところにも送ってあげる」というふうな内容。

そのついでに、先日は誰々のお通夜だったという話になる。
このところ、母の兄弟の世代が亡くなる事が多い。
来年で満80歳になる母は「次は自分…」という思いになるだろう。

誰でも必ず死ぬことは、わかっているが、
いよいよ現実味を帯びて、それがあと数年後に訪れるのだと
感じるときの気持ちはどんなだろうと想像してみる。

わかっているけれど、不安だし、淋しい。

きっと母はそんな気持ちから
なんとなくわたしに電話をかける用事を作るのだろう。

「お母さんは、身体が丈夫なほうじゃないけど、
案外そういう人が細く長く生きたりするのよ。
もうこれからは楽しむことだけが仕事。
まだまだ楽しまなくちゃね」

と、いいながら、もう少し実家へ帰る機会を
増やそうかなと思った。