クロニクル
2014年8月3日にリリースされた阿南遼介の作品集。
BASILとして活動していた時期の作品を含む16曲を収録。
1000円というお手ごろプライスになっていおり、
阿南遼介に興味をもった人が、ひととおりの音楽性を俯瞰して
視聴できるようになっています。
限られた機材で自主制作したもので、音質的には「となりにあるもの」(メジャーレベル)よりは劣ります…。
ジャケットのイラストは、「となりにあるもの」(同日リリースされた新譜)と同様、
タイチさんによるもの。アーティステックで魅力的!どちらも部屋に飾っておきたくなるほど。
クロニクルには歌詞カードが挿入されておらず、
ネットで公開されています。
http://anan-r.com/words
収録曲は以下のとおり( )内はわたしの勝手なコメント。
- 1 Calling
(2013年1月吹田メイシアター小ホールでワンマンライブを行ったときのオープニングSEとして作曲されたもの。
YouTubeにもひっそりアップされておりhttp://youtu.be/mvFmIWx_xvA、誰が見つけるのか再生回数3000以上) - 2 ジョークとまずい珈琲
(京都のMILKBARというバンドと制作した限定コラボCDに収録されたもの。ソールドアウトのため、現物は入手できない。このCDリリースと同時に京都VOXホールで行ったライブのフライヤーをタイチ氏に依頼してから、阿南遼介に関するアートワークはタイチ氏が行うようになった。フライヤーがかっこいいとの声があちこちで聞こえた。) - 3 シロツメクサ
(10代の頃を思い出して作った作品。学校からの帰り道に四つ葉のクローバーでも見つけたのだろうか。自分なんていなくていいと言わずに、新しいスタートラインをつくればいいというフレーズが、ココロの折れた大人の心も励ます) - 4 パラレル
(メロディーキッチンというバンドとの限定コラボCDに収録されたもの。ジョークとまずい珈琲同様、現物はない。メロティーキッチンの女子的可愛さと、阿南遼介のひとくせあるアレンジが溶け合った軽快な作品) - 5 10代のウイスキー
(10代はだめでしょ、という話はグレーゾーンにそっと置いておこう。誰にでもあったはずの、心が斜めになった時代が、小さな空瓶につまっている) - 6 リトグラフ
(ゆらゆらしてあてどないアレンジが、疲れたときにはちょうどよく、いろいろと抱えている人が聞くと癒される曲) - 7 arival
(緊迫感・緊張感が楽しめる。歌詞が早口すぎて何を言ってるんだか。どうやら、なにか宣言している。) - 8 arival(space)
(インストバージョン。歌がないのも、いいやん。歌、なくてもいいやん。カラオケとしても使えそう) - 9 笑いながら泣いた日
(泣きながら笑うのは青春の輝かしいイメージ。では、笑いながら泣くとは何だろうと考えさせられる。けらけらと笑う顔のむこうに、人に合わせようとおどおどした心理や、こらえた悲しみが隠れてはいないかと、若者の気持ちをおもいはかりたくなる歌) - 10 history
(蛇口をひねったら水が出るのは「あたりまえ」ではない、と家族で話したことが残っていたのかどうか。歴史に名を残す人々が人間らしく思えてきて、ちっぽけな自分を鼓 舞する) - 11 babyface
(ちょっとした別れの歌。水彩画のような歌を作りたいと言っていた頃にできた作品。) - 12 under
(曲とアレンジがおもしろい。こんなノリの音楽も阿南遼介が好むところ。同じ系列に、ずぶろっか時代のミニアルバム「sarari」に収録された「egg」という作品
がある。) - 13 杏露酒
(「となりにあるもの」と重複しているが、こちらはアコースティックバージョン。夜の静けさに浸るにはこちらが合う。陶酔感が漂う雰囲気が好ましい。) - 14 世界一やかましいこもり歌
(「となりにあるもの」と重複しているが、アレンジが異なる。「となりにあるもの」のほうがパワフル。) - 15 くつした
(クリスマスが近づくと、毎年聞きたくなる。歌の中で、若者が彼女にフラれているが、赤と緑に染まった街が振りまく楽しさにごまかされて、星空へ消えていく) - 16 たたかう人
(ぎりぎり、いっぱいいっぱいのところにいるけれども、そこからあと一歩…、前に進めそうになる歌。「僕よ、進め」)
クロニクルは、少量生産・直接販売。
ライブ会場または、HPからメールで問い合わせると購入できます。
ライブ情報はこちらで告知されています http://anan-r.com/live
阿南遼介の音楽活動を資金と元気の両方から支えるでしょう。
よろしければ、GETしてみてください(^^)