床下に竹炭、という選択。

2015年07月09日

我が家の寝室は、南北に細長いマンションの、北側にあります。
リビングのある南側で温まった空気は、
北側の部屋で日没とともに冷えて、結露の原因になるとか。

新築で入居すると、コンクリートから10年くらいは水分がでて
家が湿気るそうです。

この両方のためか、北側の部屋はびっしょり濡れるほどに結露します。
特に冬。
コンクリートの家は、ほんとうに日本に合っているのか、とか
集合住宅はほんとうに住む人のことを考えて設計されているのか、
などということを、購入時の若い頃にはよくわかりませんでした。

ベッドのふとんが、はっきりとわかるほどに湿ります。

「こんなところで、寝てていいはずがない!!!」

そう考えるようになったのは、入居してから何年もたった頃のことでした。

どうしたらいいのだろう?!

そこで出合ったのが、竹炭でした。
炭の効用は見聞していましたが、少々部屋に置いたからといって
体感できるほどの変化はありませんでしたので、
なんとなく、あてにしていなかったのでしたが・・・。

仕事で、竹炭づくりをしている方との出会いがあり、
熱い説明を聞かせていただいたことがきっかけで
「床下に竹炭を敷くとよい」ということを知りました。

マンションの床下には無理があったので、
ベッドの下に、箱を並べて、そこに竹炭を敷き詰めました。
竹炭は、当時の知り合いの方から
「なんぼでもあげる」と言われたものをいただきました。
ほんとうは、竹炭にも作り方がいろいろあり、
竹の品質や乾燥や燻煙の温度にこだわったものほど高品質です。
しかし、そんな贅沢はぬきにして
とにかく竹炭を試してみたかったのでした。
同時に、古くなったエアコンも買い替えました。
(調湿機能が上がっていることを期待して)

そのせいかどうか、わかりませんが
ほんとうに、ふとんが濡れるようなことはなくなりました。
それから何年も経っていますが、相変わらず、大丈夫です。
窓枠など温度差の激しい箇所は、冬場は濡れますが、ふとんさえ何とかなれば満足です。
(いつか木質系の家に、ほんとうに、住みたい・・・)

発酵道—酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方』という本をご存知ですか。
そこに、著者の寺田さんが、酒蔵の床下に一面の炭(竹炭だったかどうかは記憶があいまいです・・)を敷いたとあります。
それが酒造りにとてもよくて、以来こだわっていらしたそうです。

やはり、すごいものがあるのではないでしょうか。

さて、ここで、いつも気になっている空き家のことですが。

先日紹介した「季刊地域」の空き家特集を見ていても思うのです。
空き家の床は補修する場合が多く、
畳や、その下の床をはがしてみる、、、という場面があるようです。
そこは、土そのままになっており、ここから湿気が上がってくるのです。

ここに、竹炭を敷き詰めてはいかがでしょうか。

ダイレクトに敷いてもいいと思いますが、
メッシュの袋にいれてから敷き詰めれば、後で万が一取りだしたいときにも便利。

これに加えて、天然木のフローリングにし、壁も塗り壁にすると
我が家のようなマンション暮らしから比べたら夢のような調湿空間ができそうな気がします。

最近、竹炭づくりの方にうかがった当時のメモが見つかりました。

床下に100kgの竹炭 45〜16kgの吸水
少なく見積もって16kg程度の吸水
この機能は半永久的。メンテナンスフリー。

1Kgあたり 500円くらい(売価)

半導体としての還元機能を持つ
還元機能は永久

空気中の酸化物質 NOx SOx (Nは窒素 Sは硫黄)その他が
還元される結果によるものと推論できる

半導体とは、電気電導性の良い金属などの導体(良導体)と
電気抵抗率の大きい絶縁体の中間的な抵抗率をもつ物質を言う(Wiki)そうです。

還元機能というのは、ざっくりと考えて浄化機能ということで、いいでしょうか??
(アホですみません)

ともかく体感的には、竹炭というのは、たっぷり使うといいかんじ、というふうに思います。

天然素材で調湿したい方、竹炭という選択を検討されてみてはいかがでしょう。
(自己責任で・・・・お願いします!)
もしわたしが自分で床下に敷くことがあったら、もちろんその後のことをお知らせしますね。

PS 竹炭と木炭(例として備長炭)
どちらがいいとか競うものでもないと思うのですが、竹炭の方は
表面積は備長炭より広く、吸着力がより優れているし、
炭火として使うには竹炭は適さず、備長炭のほうが断然によいそうです。