一杯の温かい薬膳茶と新月のこと。

2015年09月17日

奈良県で、アロマテラピー、メディカルハーブ、フィトテラピー等自然療法が総合的に学べる自然療法森の学校を主宰されているクレメンツ・カオリさんの教室を訪ねました。さとびごころのうちあわせです。

ささっと出してくださったのが薬草茶。疲れを癒したり、女性の体にいいのだそうです。

クコの実、なつめ、シナモン、龍眼肉の薬膳茶

 

美しい色にみとれ、カップに注がれたお茶を一口いただくと、ほんのり甘く、シナモンのいい香り。
お砂糖は入っておらず、すべて実が持つ自然の甘さと聞いて、意外でした。

カオリ先生(と、わたしはお呼びしています)は、薬膳茶というと、良薬口に苦しの煎じ薬のイメージがあるけれど、見て楽しく、香って気持ちよく、飲んでおいしい薬膳茶もあっていいのでは、ということでこのような薬膳茶を作ってくださいます。

さとびごころのバックナンバーでインタビューさせていただいたのがきっかけで、植物と対話ができるとおっしゃるカオリ先生が好きになったのですが、今回またこうしてうちあわせでお会いすることができ、ときどき肌寒くさえ感じるようになったこの時期に、温かい薬膳茶でもてなしていただけたことがとても嬉しいのでした。

お茶を楽しんだあとは、「実も食べられるのよ」と、こんなふうにしていただきました。お茶の中に成分が解け出した後なのに、ほんのり甘くおやつのようです。

小さな器に入った薬膳の実をスティックでいただきました。

そして楽しい会話。

なんとなく知っているようで、実は日常ではあまり意識していなかったようなことを教えていただきました。
新月と満月の話です。わたしがしばしば訪ねる恵古箱のめぐちゃんも、新月と満月を意識して暮らしている人ですし、釣り好きの夫は「大潮」というものが新月満月に関係があるということでこだわっています。そういえば、林業では新月に伐採すると言われます。こうしてみると、まわりには月を意識している人が多いような気がしますが、わたし自身のことを告白すると、どちらかというと「スルー」していたんですね。

新月は、月が影になっているとき。いわゆる闇夜。1ヶ月の間に、だんだんと満月に近づいていき、それがすぎると再び欠けていきますね。全部欠けると新月。

上弦の月と下弦の月を理解していれば、今が満月にむかっているのか、新月にむかっているのか、わかりそうなものですが、月を意識しない生活をしているとそれも混乱してくるのです。(頭の悪さを露呈しているようで、お恥ずかしいのですが)

月を弓に見立てた場合に、その「弦」にあたる欠け際が上を向く場合を上弦の月(満月に向かう時)、下を向く場合を下弦の月(満月が欠けてきて新月に向かう時)。(ただし、月が真上に昇ってからの見え方で)

慣れていないと、直感的にはわかりずらいですね。そこで、便利なのが月のカレンダー。カオリ先生も「これがあるから簡単にわかるのよ」とおっしゃっています。

例えば、このようなカレンダー(画像はここからお借りしました)

カオリ先生がお使いのものとは別ですが

新月に向かう時期は、デトックスの時なのだそうです。

少し調べてみると、新月はあらたな計画などをたてるのにもよくて、満月は達成のときだといいます。わたしはこれを呼吸になぞらえて考えてみました。新月から満月にむかって、息を吸って吸収。いっぱいに吸った状態が満月。次は息をはいてデトックス。次のあらたな計画にむかっていく・・・。
呼吸を繰り返すように、月も繰り返している。
新月と満月のバイオリズムを「意識して」暮らすだけで、とてもいい効果があるそうです。

海の潮の満ち引きが月の引力に関わることであれば、体の70%は水でできている人間も、身体的な影響をうけると考えるほうが自然です。そしてからだと心はつながっているのであれば、心のコンディショニングも、月の満ち欠けのリズムに合わせたほうが理にかなっているんだなと思いながら、帰ってまいりました。

うーん。来年はわたしも月カレンダーを買おうかしら。

 

 

 

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