森関係の講演会やフォーラムに、行ってきました。
ひとつは、「里山資本主義」という本に登場された
岡山県の銘建工業株式会社社長でもあり、日本CLT協会会長でもある
中島さんの講演会。奈良県中小企業家同友会の招きで、奈良にいらっしゃいました。
仕事上でお世話になっている(会社の)方でもあります。
が、直接お目にかかるのは初めてでした。
その日、以前から気になっていた会社の社長様ともごあいさつさせていただき、
「遊びにおいで」と言っていただき、喜んでしまいました。
後で、中島様とは旧知の間柄でいらっしゃることもわかりました。
この翌日には、木質バイオマス利活用フォーラムへ行ってきました。
今回のテーマは、エネルギーとしてのバイオマス。
まずは「熱」として生かしていこうという講演でした。
(講演者=国立研究開発法人 森林総合研究所 研究コーディネータ 木口実さん)
(発電は熱効率が低く、燃料の20%が電気になり、残りの80%は熱として損失します)
バイオマス発電に関する発表もあり、
「もやもや・・・」とした部分を見つめるためにも
いい機会をいただきました。
「放置林の山を再生します」と、パンフレットの表紙にあります。
放置され、捨てられた木に、メタンガスを出すだけに終わるよりも
ここに集まり、最後に仕事させてあげられたらいいなと思います。
昨年、銘建工業に見学に行った際に、バイオマス発電所も見学しました。
周辺に、たくさんの、木(枝先の束のような状態のもの)が積んであるのを見かけました。
地元で組合を作り、原料となる木が集まる仕組みを作っているそうです。
銘建工業のバイオマス発電への取り組みは
1980年代から始まっています。
奈良では始まったばかり。
バイオマス発電のこれからについても
気にかけていきたいです。
木には、木材市場で取引されるような A材(根に近い太くまっすぐな部分)と、
合板用になる B材(真ん中)、 C材(枝に近い部分)があり
それぞれの活かし方があるのだということを
森に関心を持つようになって、やっと理解してきたところです。
そして、全国的な一般論と、
吉野林業地での考え方・課題が、同じとは限らないということも。
まだまだわからないことがたくさんありますが
機会があるたびに、
いろんなお話を聞いていきたいです。
林業に関心があるのは、
「森林」という場に直接関わる特別な仕事だと思うから。
わたしが知る林業関係の人は
「みんなに森に関心をもってもらいたい。もっと知ってもらいたい」と
おっしゃいます。
みんなにとって、バランスのいい状態を
誰もがイメージできるようになるまで
知っていくしかないかなと。
知ると、意識に変化が起こるし
意識に変化が起こると、
消費行動など、行動に変化が起こります。
扇動的にでなく、一人一人、自分で感じるのがいいと思っています。
PS ちなみに、バイオマスフォーラムの中で記憶に残ったこと、もうひとつ。
全国の未利用材を全部バイオマス発電に使ったとして、原発一基ぶんだそうです。。。