もう彼を信じようと思った。わたしが心配してどうする。

2016年08月11日

上記は、今朝のわたくしの、とっさの思いでありました。
リオオリンピック体操男子個人総合。内村航平くん、金メダル。。。

幸せな朝です。。。。ちゃんと起きれたし。。。。

やはり、内村くんの金メダルはリアルタイムで見たい。
そう、たぶん金メダルは確実だと思っていましたが、実際には強敵がいました。

世界体操で個人総合金メダルをとったときは、会場の雰囲気が「打つ手なし」「内村は別格」と感じられました。
しかし、今回は加藤くんと同い年の若者、ベルニャエフくんが最後の種目鉄棒を前にして1位、しかも
0.9点差も開いていたのです。

もし、内村くんが完璧な演技をしたとしても、ベルニャエフくんも完璧だったなら
たぶん負けるという状態でした。

そんな状態で、わーどうしよう!と思ったとき、本当に手から汗がびっしょり出てきて、
手に汗って本当なんだと感心してしまった。いや、それはどうでもいい。

オリンピックが始まると、わたしの脳内に「柔」の歌が流れ始めます。
勝つと思うな。思えば負けよ。
ちょっと意味不明なんです。通常はむしろ、勝つと思うから勝つ、と言うじゃないですか。
このへんは、言葉では規定しにくいことですが、勝つという信念は当然持っているんだけども
負けるかも、というプレッシャーの中で「勝つ」とことに囚われるのは、負けやすいのではないかと
オリンピックを見ていると感じるのです。
どっちかわからない究極の勝負時は、むしろ勝つことさえ忘れるほど、自分の演技に集中したほうがいい。
だから、わたしが祈ったのは、勝ってほしいというよりも、完全に納得のいく演技をしてほしいということ。
彼ならそれができると、信じようと思った、という次第です。

だからこそ、そのとおりになって感動。
本人が試合後にコメントしていましたが「これで負けるンなら悔いはない」という演技でした。

わたしも、これで負けるんだったら、それはベルニャエフくんを讃えるべきことなんだと思いました。

内村くんに続いて演技したのがベルニャエフくん。

鉄棒の両者の得点は、

 内村15・800=Dスコア7・1+Eスコア8・7

 ベルニャエフ14・800=Dスコア6・5+Eスコア8・3

 (Dスコア=演技価値点、Eスコア=実施点。10点から減点)

 ベルニャエフに減点対象のミスはいくつも見られました。ひねり技の後に逆手でバーを持ったときの角度が低かったり、離れ技のあとの大車輪にいくときに肘が大きく曲がっていたりしました。着地も大きく前に出ていますから、これも減点対象。すべてうまくいっても15・1~15・2点の構成ですから、あの演技で14・8点は問題ないスコアです。

出典 http://rio.headlines.yahoo.co.jp/rio/hl?a=20160811-00000057-nksports-spo

という内容で、なんと、ぎりぎり、内村くんの逆転勝利となりました。
会場からはブーイングもあったそうですが、得点の妥当性は、ベルニャエフくん自身が納得していて、しかも銅メダルの選手ともども
内村レジェンドを讃えていたとのことで、なお嬉しいです。
トップアスリートは人間力も素晴らしいのですね。

思い出に、動画をはっておこ。
鉄棒が、神業すぎる。。。。日本の誇り。

どうも演技中に腰を痛めたようなのです。
表彰台に上がっているときも、すんごく痛そうで。。。後に影響がないといいのですが。

オリンピックにはまるのも、そろそろこのへんにしておこうと思います。
全部リアルタイムで見ていると他のことが手につかなくなりますから(笑)

今朝は、柔道が男女金メダル、ラグビーが決勝進出が嬉しいニュースでした。サッカーは残念でした。

世間は今日からお盆休み。
夫のほうと、わたしの実家、両方の墓参りに行く予定です。
毎日暑いですが、ベランダの窓を開けたときの風の匂いのなかに、かすかに秋を感じました。