奈良の森を官民の有志が考える企画

2016年12月04日

Think next 奈良の森

11月20日のことになりますが、上記のような催しがあり、参加してきました。
いえ、っというより、夫が店長をしております食堂の5階が会場(その後食堂で交流会)だったもので、
人手不足を補うために厨房を手伝っていました。(聞けなかったので自分用に録画させてもらいました)

フォレスターとは森林官、林務官、森林の住人、森の鳥獣などの意味があるようですし、
「スイスのフォレスター」などという場合には、実務の森林施行から森林管理、計画、ビジネス、地域のコーディネートまで幅広く活動する森のプロを指すようなのですが、、、
ここでいうフォレスターというのは、「森林総合監理士」のことで、林野庁の制度によるものです。

森林総合監理士とは?

平成28年5 月に閣議決定された「森林・林業基本計画」において、本格的な利用期を迎えた森林資源を活かし、新たな木材需要の創出や、主伐と再造林対策の強化等による国産材の安定供給体制の構築を車の両輪として進め、林業・木材産業の成長産業化を図ることとしています。

さらに、これらを実現するために必要となる森林総合監理士、森林施業プランナー、現場技能者については、引き続き、育成・確保を推進するとともに、現場の抱える課題に適確に対応できる能力と現場に立脚した実践力の向上を図ることとしています。

このうち、森林総合監理士については、森林・林業に関する専門的かつ高度な知識及び技術並びに現場経験を有し、長期的・広域的な視点に立って地域の森林づくりの全体像を示すとともに、市町村等への技術的支援を的確に実施できるよう、その育成を進めています。

また、登録および公開制度により森林総合監理士の活動の見える化や、国や都道府県等の森林総合監理士等が相互に連携できるような体制づくりを進め、我が国の森林・林業の健全な発展に貢献することとしています

林野庁HP

 森林総合監理士は、平成26(2014)年度に登録が開始された新しい制度です。登録した方々には、森林・林業の技術者として、地域の森林・林業を活性化し、持続可能な森林経営を牽引していくことが期待されています。

一般社団法人全国林業改良普及協会

行政的な表現というのは、報道文でもなく、文学でもなく、独特の読解力が必要だと、いつも思います。。。(苦手)

平成28年度からの新しい資格として、これからの森づくりを考える中心的な存在になってくださいますよう、期待感を持ってしまいますね。

一口に「これからの森」といっても、それはいったいどんな森のことを言うのでしょうか。
林業のプロ(それによって生計がかかっている方たち)の思うところ、
森の恩恵のもとに生活を営む(あまり自覚されてないとは思いますが)一般市民の思うところ、
それぞれ、少しずつイメージが違うかもしれません。
そもそも、これからの森を考えたい人たちの数そのものも、そんなく多くないかもしれません。

そんな中で、奈良県の森林総合監理士さんと、奈良の山林所有者の 有志の方が共同企画として
「ネクスト奈良の森」を学習して交流していこうとされていることに、大変興味があります。

第1回目の内容は

第1回の内容

っということでした。

一番大事なことは、人と人が知りあいになって本当に考えていることを伝えあって、違いに気づいたり、共感があったり、
それを重ねていくことで、奈良の森をこうしていこう、こうあってほしい、というコンセンサスが醸成されることではないかと思っておりまして、、

「これが絶対的な正しい知識」であるというものが一方的に教え込まれる、というふうなものではないところがいいなと思います。

戦後に造林された人工林が伐採期を迎えたので、どんどん使いましょう。それは、賛成。外材には申し訳ないけれど、今は国内の林業関係の方に儲かってもらいいたい。森で働く人が増えてほしい。ただし、、、、伐ればいいというものでもなく、全体を考えられる人が必要(江戸時代には乱伐を禁じたというお話も、、、森は守られて今があります)。フォレスターは森の守り手であってほしくて、森が木材の相場だけで、伐られ過ぎたり見捨てられたりしてほしくない、というのが、わたしの願いですが、、、。どうなるでしょう、奈良の森。

今は林業に関わる方を主な対象とした内容になっているようですが
一般の人も聴講OKとのことなので、第2回の知らせが流れましたら、
関心のある方は参加されてみはどうでしょうか。

講演後は食堂で交流会。。。林業のプロの方と話ができる機会になります。
(すみません、今回も食堂のならわしとして、ついつい音楽が鳴ってしまいました・・・)
いや、人がうちとけるのに、音楽はやっぱり、いいんじゃないでしょうか。
泉先生はじめ、マイクを振られたみなさんが、「明日の森を〜ッt♪」ってシャウトしてくださったのには、大変嬉しく思いました!

追伸 わたくし自身は食堂の職員ではございません