木質ペレット否定派だった人のおはなし。

2017年02月03日

友人がシニアライターをしておられることもあり、
しばしば読んでいるサイトがあります。

その中で、3.11後の陸前高田でペレットストーブの普及にとりくむ
元木質ペレット否定派だった方の記事がありました。

エネルギーの未来を変えるのは、きっとこんな人。
陸前高田から全国へ、木質バイオマスでライフスタイル変革に挑む「箱根山テラス」長谷川順一さん

実は最初はペレット否定派だったんですよ。もう、完全否定(笑)
例えば、薪は切って乾燥させればいいし、チップもクラッシャーでくだけばいい。でもペレットだけは、粉砕破砕させて、ペレタイザーに入れて…と、いくつもの工程を経てつくられます。
“エネルギーのためにエネルギーを使っている”というのが矛盾だと思ったんですよね。

そして、著者も

これは、ペレットという選択肢において、よく語られる論点のひとつ。

と、書いていらっしゃいます。

しかし

長谷川さんは震災後、バイオマスエネルギーに取り組むさまざまな現場を見に行きましたが、半年ほどその考えは変わらなかったそうです。

そんな長谷川さんの気持ちにさざ波を立てたのは、あるペレットストーブのショールームで女性スタッフがポロッと発したひとこと。
ペレットストーブって、楽なのよね。
この言葉を聞いて、「ペレットは見ていたけど、ペレットストーブは見ていなかった」と、はっとしたという長谷川さん。
それを機にペレットストーブについて調べ尽くし、人の話を聞き、語り合う中で、「薪ストーブは手間がかかる嗜好品で、普及が難しい。でもペレットストーブは、使い勝手でも燃料費でも灯油ストーブやガスストーブに引けを取らず、勝負できる。ライフスタイルを変えるきっかけになる」という確信を得まし た。

とのことでした。

奈良とはまた違った背景があるかもですが、、、エネルギーを国内で自給する未来のための
選択肢のひとつとして、木質ペレットも視野にいれ続けたいです。

記事に出てくるさいかい産業さんは、ペレットストーブのメーカーとして
普及に尽力されてこられたことを存じ上げております。

ぷろぼの食堂(を含めビル全体)のペレットストーブは、また別のメーカーさんになりましたが
いろんなメーカーさんが頑張っていらっしゃいます。
特に、北国では、冬季の灯油代がかさみますので
地域で自給できることは、奈良以上に切実なことのように思います。

薪、チップ、ペレット、、、多様な木質バイオマス燃料が
自然との調和を保ちながら広がるといいな。。。