TE toTE 終わりました。

2017年02月13日

あれは、、、まだ去年の夏ごろだったと思います。
友人が仕事をやめて時間に余裕ができたため、会って話していると急に仲よくなり
ぷろぼの食堂でランチをしておりました。
「ここで何かしたいのよね。暮らしに手を取り戻す、みないなことを伝えてみたい」とわたし。
友人がはっとしたように、
「さっき図書館でメモしてきたことと似てる」と言います。

工芸作家さんの言葉で、、、
(ああ、どこかにメモしたのに、見つからない!)
作り手が使い手のことを思って、手をかけたものが生活工芸、、、という内容でした。

それはプロだけの話ではなくて、お母さんが家族のためにごはんを作るときも、同じ。
手をかけるとは、心をこめると同義語。
だけど、そういう余白をないがしろにしてしまう現実もあるので
手作りの、素敵なものに触れると
「暮らしに手をかけていますか?」と優しく問いかけられるような気持ちになるのです。

手作りする器用な才能がわたしたちにはない。
でも、それが「大好き」という気持ちは確かにある。
わたしたちは「使い手」。

わたしたちのような使い手が、「こんなのいいなあ」と思って手にいれたとき
どんな人が、どんな思いで、どんなふうに作ってるのかを知ったら
使い心地がひときわ豊かになるような気がします。
使う度に、作り手さんのことを思いながら。

だから、「なにかこう、気持ちが安らぐような、マルシェのようなことをしよう」

と、いうところからTEtoTE企画は始まりました。Hちゃんと。

わたくし、一人でやると、途中でつまらなくなってしまうところがありますが(根性がない)
好きな人といっしょにやるなら、力が湧いてくる人でもあります。
この性格を利用して、「いっしょにやろう」と、(実のところ、こわごわ、、、ですが)
とにもかくにも決めたのでした。

同じようなタイミングで、「この人!」と思う新しい友人ができて
手作りが大好きな人だったので、お誘い。Yちゃん。

と同時に、「この人!すごい!」と思う友人を思いだし
ぜひとも参画していただきたいと、お誘い。Mちゃん。
センスあふれるMちゃんの数々のファインプレーのおかげで
TEtoTEの世界観が構築されていきました。ほんとに、ありがたい。。。

その筆頭はチラシでした。
お渡しするのが楽しくなるような
誰かに見せたくなるような、かわいいものになりました。
(勝手に、ほんとに、そう思っています)

わたしから放射状につながる3人に
互いに知りあってもらい、
いっしょにやるにふさわしい創造性や優しさをもった人たちだということを
感じてもらうことを一番大切にしたかった。
それぞれに事情があって、イベント準備に専念できないときも
手のあくタイミングを調整しながらやっていける人たちでした。
企画側のメンバーが幸福な気持ちでのぞむことができれば、
きっとうまくいくような気がしました。

それでも、うまくやれるだろうか?と不安になったときは
何人集められるのか?よりも
来てくださった方が、楽しんだり安らいだりしてもらえるように!
そこだけにフォーカスして準備しました。

でも、作り手である出店者さんが「無駄に疲れた」ということには、したくない!

出店者さんにも「出てよかった」と思ってほしい。

そのためには、売れないといけない。そのためには、やはりご来場していただきたい。
だけど、企画趣旨をお話して
「もしかしてそんなに売れないかもしれないけれど、お客さんとおしゃべりしてほしいし
ここであなたを大好きになってくれる人と出合ってほしい」ということを了承してくださった
ご縁のあるみなさんに出店をお願いしました。

終わってみれば開催時間4時間のあいだに、128名の方が
立ち寄ってくださいました。
正直なところ、50人くらい来てもらえたら嬉しいな、、、と
こわごわ予想していましたので、
思いもよらないことでした。

余白のあるような、ゆるやかさ、、、はどこへやら
わたしは終始全体の対応に追われましたので、
ほんとうはお一人お一人とお話がしたかったけれど
現実的にはそこまではいきませんでした。
食堂の不手際もありました。
出店者さんが空しくないように、売れたかなーというのも気になっています。
(「いつもの出店よりは売れました」と言ってくださった方もありましたし、
「予想外の反響で、とっても嬉しいです!」と言ってくださった方もあり
おおむね、ほっとしているところですが・・・)

けれども、「会場の雰囲気がやさしい」と何人かの方から言っていただき
それが何より嬉しかったですし、3人のキャラのたまものや!と感じています。
わたくしだったら、この雰囲気は出せませんから!!

「もっと長い時間やってくれたら、用事が終わってから行けたのに」
「二日間やってくれたら、行けたのに」
「カレーしかなかったら、子どもが食べられない」
「おやつの売り切れ、早すぎ」
・・・というふうに、「これが残念だった」というお言葉も、エールに聞こえてきます(笑)

片づけが終わったあと
主なスタッフで休憩していたときの、ちょっとしあわせな疲労感がまたよかったです。

次は来年です。おそらく、また、春浅く寒い季節に行うだろうと思います。
作家さんとのおしゃべり、ご紹介、もっと豊かなものにしてみたいとか
お客さまにも、もっとのんびりしてもらいたいとか、思います。
どんなTEtoTEを作れば、いいのかなー。楽しみながら企画していきます。

なによりも企画したわたしたちが
たくさんの賜物をさずかりましたことを、心から感謝します。
関係者のみなさま、ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。
これをご縁に、これからもよろしくお願いいたします。

PS TEtoTE ProjectのFBページは、通年継続し、
  来年の開催までに、何か動きがありましたらお伝えしたいですし、
TEtoTEらしいコンテンツを発信する場にもできたら楽しいかな、などと思っています。
  もし、こんなわたしたちですが、つながってみたいと思ってくださった方、
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