やさしい合気道のレッスンを体験

2017年04月28日

知り合いの若者が合気道の有段者であるため、
知人向けに合気道教室を開いてくれました。
連続講座のうち、2回しか出られなかったけど、
前から合気道には興味があったので、下手くそな見よう見まねでしたが
楽しく過ごしました。

合気道は武道ですが、若者によると「戦わない」ものなのだそうです。
対立ではなく、気を「合わせる」ものだと。

とはいえ、合気道に関する武勇伝によると
体格の大きい西洋人相手にバッタバッタという話もありますので
指導者によって、少しずつ違うのかも。

わずか2回の受講でも、印象に残ったことがたくさんあります。

まずは礼儀。
左足を後ろへ引き、指をたてて片膝をつきます。
続いて右足を引いて同様に。ここで両膝をついた状態。
それからやっと指を寝かせて、正座。
両手を膝の前に降ろし、人さし指と親指で
三角形ができるよう置いて、
その三角形の中に額を向けるようにして、礼。
「よろしくお願いします」
これから習うのだという心が整います。

相手に敬意を払いつつ、適切な距離を保つことができるのが礼儀なのだそうです。
そう言われれば、そうかもしれません。
それほど親しくなくても礼儀を守ることで
キモチよく接することができますものね。
「ボクなんか、あまり近づきたくない人の場合に、礼が深くなったりします(笑)」
それもありなのか(笑)。

ここまでの所作も、順番を守ろうとするとかえって戸惑うものです。
しかし、これを考えなくてもできるようになることが大事。
型を決めて、繰り返し、
考えなくてもできるようになれば、
もっと他のことに「考える時間」を使える。。。。
若者先生は、「考えなくても出来ることを増やすと
どんどん、もっと他の、さらなることが考えられるようになります」と。

あ、少しずれますが、
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズが
いつも同じスタイルだったのも
「何を着るか考えなくてもすむから」だったと言いますね。
そのかわり上質なものをお召しだったとか。
人によって、「これについては考える時間を減らそう」とするものが違うでしょう。

これは響きました。
掃除や片づけもそうです。
めんどうだな、、、と思うのは、型が決まっていないからなのかも。
やるべきことは「考えなくてもやれる」レベルに到達したほうがいいですね。

少し脱線しますが、考えなくてもできることに、あえて心を込めると祈りにも通じると思います。

次に、いいなあと思ったのは
ゆっくり深い呼吸です。
なんでも呼吸が大切ですね。
宇宙と一体になるイメージで、とのこと。これは、もはや
呼吸ではなく瞑想だと思いました。

両腕を上(吸う)下(吐く)させながら、無になって呼吸するだけで、続けていると、じんわり汗ばむのですよ。

こんな時間を、日常の中で、どれだけ持てているだろうかと。。。

呼吸が大事と知っていることはつまらないことで
呼吸することが大事なのです。
今日は、ふとした時に深く息を吸ったり吐いたりしています(^^)
習慣になるといいな。

そして、超基本動作を学習。

まず、左右の股関節と肩甲骨を結んだ範囲を、ひとつのフレームととらえ
それを動かさないで、足を引いて身体を回転させる身のこなし。
筋力ではなく、重力を味方にして遠心力を生み、作用させるのです。
すでにある重力、自分の体重。それだけでOK。
力を入れたりしないのです。リラックスが大事。
日本人の凛とした姿勢にも通じるような気がしませんか。

自分の潜在能力が最も発揮できるのは
リラックスした状態だと、若者先生はその師匠から学んだそうです。
そして、自分の潜在能力を十分に発揮して表現しましょうと。

そこには、競争や対立の考えはなくて、
自分をより良く高めていく道があるだけです。
「道」ってすばらしい。

それには?根性や闘争心ではなく、リラックスなのですよ。

いつでもリラックス(平常心)でいられたら
なんてかっこいいでしょう。わたくし?すぐに「きゃー!!!どうしよう?!」
って、なってしまうから、ほんと、「道」は遠いです。
イージーに動揺してしまう自分が小さく感じます。
リラックス。。。まずは呼吸からかな。

最後に「受け」を教わり、実習ですが
これはなかなか、きれいにできません(汗)
恥ずかしいけど、そんなこと言うてる場合ではなく、
とにかくトライ&エラー。
若者先生も複数の弟子相手に何度も技をかけてくれて、
お疲れ様でございました。

合気道というより、そのはるか手前の
入門講座というべき時間でしたが、
楽しかったです。

合気道については、引き続き調べてみたいですね。
大本教が発祥とのこと、意外に新しい武道です。