私的小冊子を作る友人のために、小冊子を作る。

2018年08月01日

わたしは昔も今も変わらないけど、わたしの回りの人は会社をたちあげたり、成功されたりしています。(これでいいのか?いいんです)

20年近く前からのライター友達で、近年友好が復活した小原いおりさんが、ある日、「会社を作った」というのです。
そのパンフレット作成を依頼されました。株式会社HERSと言います。

彼女が会社をたちあげた理由は、「メディアに取り上げられるものだけが大切なのではない。一人一人の人生にドラマがあり、それを記録することは文化遺産だ。人の人生を聞き取り、小冊子にする仕事がしたい」というものでした。なんとも彼女らしい発想と取り組み。多いに賛同しました。その会社案内を依頼してもらえたことが、また嬉しかった。こんなわたしでいいのですね。

最初は普通に4ページくらいのものを考えていましたが、小冊子を作る仕事であれば、小冊子型のパンフレットにすればいいのではないか?彼女が執筆した文章を載せて、文章力も知ってもらえればいいのではないか?と考えて、それを提案しました。

編集するのは、セーターを編むのに似ています。
着る人のことを考えて、デザインや使い勝手を考えて、自分なりに一生懸命作る。
ひと編み、ひと編みするのと同じように、入力したりマウスを動かしたりして作ります。
できてしまえば、自分の手を離れていく。
わたしのことは世間には知られないけど、いおりちゃんが喜んでくれたのが一番嬉しい。

思いは言葉に。お話は読めるものに。

若いころのこと、夫婦の想い出、
会社をつくったときのこと、病気の体験、
父のこと、母のこと、
嫁ぐまでの娘のこと、息子に託す想い
家のこと、お店のこと、仲間のこと

私が書かせていただく文章は、インタビューを受けたご本人のためだけのものであってもいいんです。
あるいは、奥さまのため、娘さんのため、大切な誰かのため

私的小冊子は、必ずしも冊子として印刷物にすることにこだわらず、予算に合わせて考えてくれるそうです。
「ワードにまとめたものを受け取る」でも、ありなんですって。

興味のある方は、ぜひhttp://www.hers.ltd/にアクセスしてみてください。

あ、エルインクの宣伝文句としましては、このような小冊子型のパンフレットを作りたい方、あるいは作品としての文章や写真をリトルプレスしたい方、ぜひご相談くださいね。編集大好きなエルインクがご予算に応じて、お作りします。