3月になりましたね。
もうすぐ春ですね。
(キャンディーズの歌を思い出してしまう)
雑誌の原稿の集まりが遅くて不安。発行月前の1ヶ月間は、いつも圧迫感のある精神状態。
しんどく感じることもあるけど、すぐに「こういうのは、しんどいとは言わない」という思いが湧く。
自分が選んでやっていること。とても幸せなことだ。
このごろ、雑誌の廃刊(休刊も実質の廃刊)のニュースを見る。
ある雑誌は、ウェブマガジンに変わり、ある出版社は破産した。
雑誌というものは、モノがよく売れる時代に
広告媒体として機能することで儲かっていたのではないだろうか。
広告は疎ましがられるものになった。
時代の形が変われば、消えていくのがあるのも必然かもしれない。
わたし(たち)が作っている雑誌は、それとは別のところでやっている。
ちっぽけな活動だ。
儲かってもかまわないのだけど(笑)、夢にも儲かるとは思っていない。
雑誌は、廃刊の時代なのだし。
雑誌を「作る」ことしかできなくて、売ったり広めたりするのが出来ていないのも原因かもしれないし。
人々が読みたくなるようなものが作れていないのかもしれないし。
欠点だらけだ。
でも、それはやめる理由にはならない。
儲からなくても出すという準備があって出している。
それでも出したい、という気持ちがあるのかどうか、自分に問う。
いつかはやめる時もくるかもしれない。第一、死んだらできない。ケガも病気もあり得る。
でも、「いつか」のその時がきたとき、「ありがとう」と笑いたい。
春が来る度、お正月に似た一年の区切りを感じる。
冬枯れてみえるベランダのけやきの芽が膨らみ始めた。
植物たちは、よく知っている。
いつまでも時間があるわけではない、という年齢になった。
光のように速く過ぎ去っていく時間。わたしにおかまいなしだ。
焦るわけではないけど、時間の有限さはいつも意識している。
来月の今頃は、印刷中かー。
出来上がったとき、「紙はいいねーーー」と言われる時が嬉しい。
ウェブもいいけど、紙もいい。紙がいい。
葉書き、という言葉がある。リーフレットのリーフも葉っぱ。
洋の東西を問わず、書きものは、葉っぱに乗っているんだね。
葉っぱにいろいろと思いを乗せるから、風に乗って飛んで行け。