おしゃれは、現状認識から。。。

2019年08月16日

おしゃれって何だろうと、考えたことがありました。

10代から20代の頃は、ファッション雑誌が好きで、

服の着方、部屋の飾り方、マナーのことなど、学校の勉強とは関係のないことは雑誌で学習していたようなものです。

そのうち、雑誌は広告主とリンクしたもので、ファッション雑誌であればファッションのカタログとそれほど変わらない
のではと思いました。次々と提案される「おしゃれ」に、確かに憧れるけれども、
「今年はこれ」と書かれていればその通りに従うのって、キリがないなと思い始めまして。

お金もそんなにあるわけではないので、できたらローコストに、それでもみすぼらしくならずに、、、
と考えたら、どうしたらいいのだろう。

 

そこで、「似合うこと」を基本にしようと思いました。

どんなに素敵な服でも、似合わなければどうしようもない。

では、似合うとは?何を持って「似合う」と言うのだろうと。

いくつか気づいたこと。
服なら体型、メイクなら素顔。まずは現実を見ることから。
学生時代は、とても太っていて、試着室に入るたびに、悲しい気持ちになるばかりでした。
ある時「痩せたい」ではなく、「痩せるわ、わたし」と決心したら、
なぜかあまり苦労せずに痩せていき、以来ずっと変わらなくなりました。
これで、一番よく出回っているサイズが着られるようになりました。

でも、基本的な体型は変わりません。
顔も、変わりません。

「もっと、こうだったらいいのに」と言うコンプレックスは、
「じゃあ、それをどうするか?」を考えるヒントになります。

だから、コンプレックスは悪いことではない。それを受け入れる柔軟な心を手に入れるチャンスでもある。

ファッションリーダーと言われるような
すごいセンスは持ち合わせていないのは自認するところ。
じゃあ、着こなしの基本ルールのようなものを知ればいいのではないか。

何を着るか、どう着るか、自分はどんな人なのか、どうありたいのか
と言うベースを持ちたいとも思うようになりました。

 

大好きな雑誌を読んだり、縁あってプロのメイクアップアートストのセミナーを受けたりして
「たられば」を言っていても仕方がないことに気づかされました。
現実の自分をもとに、良いところ、もしくはましなところを生かして
欠点をさりげなくカバーする方法を見つければいい。
(必死にカバーすると、かえって強調してしまいます)

ほっそり見えるストライプはどっち?
すんなり見えるシルエットはどっち?

そのうち、カラーコーディネートにも興味を持ち
カラーアナリストになりかけたこともありました。
(編集の方を選んだので、そちらへは進まなかった)
いっとき、集中的に色について研究したことは今でも仕事で役に立っていると思います。

試してみたり。失敗してみたり。
考えるのが面倒な時もありました。

 

結局今、どうなっているかと言うと、年齢を重ねるにつれて おしゃれ願望は、次第におさまっていき、
白、紺、グレー、黒、時々キャメル、と言う超基本的な色を集めることで
組み合わせて楽しむようになりました。
流行はほとんど追いかけていないので、おしゃれとは言えないかもしれませんね。

 

ファストファッションの広まりは、服を買いやすい価格に変えてくれましたが
反面、使い捨ても増えたと思います。
生産国はベトナムやタイが多いですが、そこでの環境負荷のことや働く人の幸せのことが
見えにくくなると言うこともあります。

それらのことも少し気にかけながら
ファストファッションのお世話にはなるものの、メーカーのポリシーなどをチェックして
一度買ったら、「もう十分」と思うまで着るようにしています。
ベーシックな色とデザインは、毎年買い換えることなく使いようがあります。
「いつも同じような服を着ている人」と思われるかしら?それでもいいや、と割り切っています。
時には断捨離も必要ですが、基本的に、クローゼットの新陳代謝は遅いです。

最後の最後はリサイクルへ。

また、手作りのもの、オーガニックのもの、高品質なものにシフトしつつあります。
どうしても高価格になりますが、その分、手入れをして大事に使おうと思うようになりますし
作り手さんとの繋がりを感じられるのも、精神的に豊かさを感じます。
このことは、「TE to TEプロジェクト」をやるようになった背景にもなっていきました。
(2017年、2018年と行った作り手さんと使い手さんが出会うマルシェイベント。またやるかも?)

 

現状認識から、自分らしさへ。
まあ、これがわたしのおしゃれ哲学のようなものでしょうか。
(おしゃれじゃないですが)

お金を全くかけずにできることも、たくさんあります。
だらりとくつろぐ癖があるため、だからこそ腰を伸ばして重心を上下まっすぐになるようにする、、、、。
健康で気分良く過ごすこと。自分から笑顔になること。
自分を好きでいること。

 

これからは、自然に還る素材のものを増やしていこうと思います。
だんだんと、おばあさんになっていくお年頃です。
それを受け入れつつ、その中でも
「こんな風に着てみようかなー」と楽しむ心も失わないようにしたいと思う一方で、
これがわたしのユニフォーム!と思えるほど
気に入った型に定着したいと言う願望もあります。
心のおしゃれがますます大事になりそうです。