市民農園、間接的デビュー。

2019年10月11日

市民農園を借りる勇気はありません。まだ、とてもじゃないですが責任を持って管理できる気がしません。
友人の中にはせっせと楽しんでいる人もいます。自分には無理だと思っていました。

しかし、夫の職場が借りてくれたのです。それを手伝うんだったら、ぜひやってみたい。と、思っていたら種まきするチャンスが到来しました。先月、風邪をひく直前のことでした。(その日の夜から発熱)

市民農園は、昨年まで田んぼで、春になるとレンゲが綺麗でした。
思わず撮って残していたのがこの写真。最近は田んぼにレンゲが咲いている風景が珍しくなっています。しかも、ここはビルや駐車場や道路に囲まれた、市街地にぽつんと残っていた田んぼ。いつかは無くなるのかなあと、いう気はしていました。

やはり、オーナーさんがご高齢で続けるのはしんどいとのことでしたが、ありがたいことに、市民農園として希望者に貸し出してくださることになったのです。

これに夫の職場のボスが挙手!ボスはプライベートで10年以上の間、市民農園で野菜を自給している人。それもただの趣味ではなく、健康上の理由から体にいいものを食べるために、野菜の自給を始めた人なのです。ボスの指導のもと、まだ残暑の厳しい晴れた日に雑草を取り、種まきをしました。

雑草は、ボス曰く、「本当はとらなくてもいいんだけど、周りの人に悪い印象を与えるのも良くないから、イネ科の草だけ抜いて、畝と畝の間に置いておこう」と。イネ科の雑草は背も高く、「放置している」印象を与えます。わたしの浅い知識でも、まるい葉っぱの雑草は、抜かなくてもいいと思いました。イネ科の雑草も、これまでの化学肥料分を吸収してくれると聞きます。本当は存分に育ってくれてもいいのですが、市民農園のマナーも無視できません。

田んぼは、もともと水を張る場所なので、水はけが良くないため、畑として好適ではないはずですが、そこはボスによると何年かかけて土をよくしていくのだそうです。職場の別チームがあらかじめ、炭を入れたりして改良し、畝を整え、マルチを張ってくれていました。そこに、空き缶で穴をあけ、1センチくらいの深さにゲンコツでならし、大根の種を3粒。土をかぶせて軽く圧着。ポタポタ汗が落ちてくる暑い日でした。大根の他に、カブも巻きました。(後日、ニンジンも)
土は粘土質が固くなったような手触りで、これで芽がでるの?と思えてきます。種を蒔いたらジョウロで水やりが定説ではないかと思いますが、あいにくこの畑には水道も、湧き水もありません。
ボスの声。
「マルチの下の土には水分があるから大丈夫だよ」
そうなんですか。では、これで様子をみましょう。発芽するでしょうか。

しました!!

すごいなあ。命の力。種まきを自分でやってみると、これが一層かわいい。

発芽した後、除草剤と化学肥料を施したそうですよ(夫が)。え?それは禁じ手ではないのでしょうか??しかし、ボスは現実的な人で、「毎日毎日様子を見に来るんだったら、それもいいけど実際には無理でしょう?だから、少し使うんだよ」とのこと。
ボスのことなので、むやみに使うことはないでしょう。わたしの知人で、有機栽培農業をしている人でも、作物によっては適量を使うと言っていました。理想は曲げないけど、現実に対応する、ということは許容しないといけないと思います。だって、わたし自身、この畑に毎日通うのか?と問われたら、現実には、無理と答えるしかないのです。

そして、さらにすごかったのはその生育力。

ベランダで菜っ葉を育てるのとはペースが違います。今月早々に行ってみると、大根が大根らしくなっているではありませんか。

これを間引きました。間引いたものは、洗って夫の職場の冷蔵庫へ。我が家も少しいただきまして、晩御飯のおかずになりました。あんなに暑かったのに、この日は汗ばむ程度。畑の土の上で、季節の移り変わりを感じられるのは、心地いよいものでした。
市民農園で出会う方たちは、どなたか存じませんが「こんにちは!」と挨拶を交わすのも、気持ちよかったです。

夫の職場では若い職員の中から、「やってみたい」という人もあるようです。素晴らしい。是非是非、この市街地の市民農園で、土に近づいてみてほしいと思います。わたしも収穫まで楽しみたいと思います。

来年の春になったら、ここにバジルコーナーを作ってもらおうと夢見ています。バジル、大好き。でも、いつも失敗する。畑だったら、きっとうまく育ってくれないかしら。そして存分に収穫できないかしら。