日本の古代史は謎だらけ

2013年11月17日

わたしは高校で世界史を選択しましたので、覚えていることといえば中学レベルです。
(それもたいした成績でなく…)

 

日本人のなりたちは、昔国土が大陸続きで合った時代にやってきた人や、その後島国になってからも東南アジア方面からいろいろ集まってきた人たちがもとになって、混血したものと思われる。
1万5〜6000年前くらい前から狩猟生活を中心とした縄文時代が始まった。縄文が終わるまでには定住型になった。やがて朝鮮半島から稲作が伝わると、稲作中心の生活に変化し、弥生式土器に変わっていった。紀元前3世紀から紀元後3世紀くらいが弥生時代。貧富の差や身分の差が生まれ、有力な人たちは豪族となった。当時の豪族たちは古墳を作ったので、3世紀あたりからは古墳時代。豪族たちは競いながら有力者のもとに支配されるようになり、大和朝廷という政権ができあがる。おおきみという存在があったが、後の中央集権国家ではない。テストに必ず出てきたのが蘇我氏、物部氏。大陸からもたらされた仏教を押す蘇我氏と、もともとからある神道を押す物部氏が対立し、蘇我氏が物部氏を滅ぼし、蘇我氏がわがまま放題な政治をして天皇に失礼だったので、中大兄皇子と藤原鎌足が協力して蘇我氏を滅ぼし、大化の改新(絶対テストに出た)が行われた。中大兄皇子は天智天皇となって日本を治め、藤原鎌足は天皇家と婚姻関係を結んで(東大寺をたてた聖武天皇のお嫁さんは藤原氏から)奈良時代に活躍、藤原不比等がやり手だったし、後に藤原氏として平安時代に強力な権力をもつようになる。この間、蘇我氏が有力な時代に聖徳太子が出てきて、冠位十二階や十七条の憲法を定め、仏教をもって日本を治める努力をした。(あとで、聖徳大使の息子さんが蘇我氏に滅ぼされたことになっているのを知る。どうりで聖徳大使は忽然と教科書から消える)

 

まあ、ざっくりというと、こういう認識を持つ事になりました。これが今では、謎だらけなのです。中途半端な知識しかないところへ、なまじっか本などを読むと、よけいにわからなくなります。

とかく世間では根拠として、また、権威づけとして、「古事記や日本書紀にはこう書いてある」ということが出てきますが、こちらは実質、藤原不比等さんが奈良時代に企画されたものなので、それほど古いものではなく、時の政権に都合よく書かれている部分があることが考えられるので、そのあたりをどう差し引きして考えたらいいのかは謎めいています。

建国も日本書紀に由来して神武天皇が即位された日となっていますが、これは神話の世界の話。ウィキペディアは、それを紀元前660年と言っています(弥生時代ってこと?)。ということは建国してから2673年たっていることになり、世界にこれほど長く続いた国はないとのことです。しかし神話は教科書には出てきませんので、神話と古代史をリンクしながら考えるという機会がなかなかありませんでした。いまだにぼんやりしています。神武天皇とは…というだけで、研究者さんの数だけ説があるような…。
ともかくそれを建国としても、建国以前の日本は日本ではないのでしょうか? でも日本人はいました。日本人というのは世界に類をみないほど古いようなのです。古すぎてわからないことがたくさんあるのでしょう。最近見かけた情報では、5万年前に人類の始祖がアフリカから世界に散らばったいう説がある中で、日本には12万年前にすで石器が存在したそうです。(島根県出雲市砂原遺跡)くらくら…。

どうにか縄文時代くらいになるとリアルに感じられてきます。ただ期間が長いだけあって、初期は新石器時代にあたり、後期には定住していてコミュニティーもあったようで、それはかつて教科書から感じたものよりもはるかに進んだものであるという印象です。要勉強。

ここで、Mくんがどこからか聞いてきた話ですが。
縄文時代は、日本の豊かな自然のおかげで食べ物には困らなかったので、週に2〜3日くらい働いて、あとは文化的なことをして過ごしていたらしい、というもの。あの超クリエイティブな縄文式土器は、そのような時間の中で生まれたのだろうかと、ロマンチックな気持ちになりました。

時間を縮めて一日は、ほんとに長くなったのか。
時間に合わせて縮んだのか、わからなくなってきた。

と、某歌にも謳われるこの時代、どのように働き、どのようにクリエイティブでありたいのかを、もう一度問い直したいわたしとしては、縄文時代の人と暮らしについて、もうすこし知ってみたいと思うのであります。そして、その資源となった豊かな(砂漠でもなく氷土でもなく、水と緑と土に恵まれ、生物多様性にあふれた)この国の自然への誇り、敬意を感じるのです。

のちに中国に習って作った中央集権国家よりも、こんな時代の日本のほうがすごいのではないかしら、などなど、無知なおかげもあって妄想が生まれています。

建国以前について思うのは、こんなことなのですが、弥生時代〜古墳時代〜大和朝廷時代についても、じわじわ、次々と興味がつきません(ということは、知識が全然追いつきません)。わたしの故郷、出雲…。ひところは実在さえ認められていなかった出雲勢力とは? くしくもW遷宮の年だけあって、出雲についても、もっと調べてみたい。
そして今暮らしている奈良。観光資料としてでなく、今暮らしている土地の歴史や伝統を知るという意味では、まだまだ無知。

神道とは?

神話とは?

日本人とは?

日本とは?

だからわたしたちは、これからどんな民族でありたいのか?どんな国民でありたいのか?

大げさかもしれませんが、今さらながら学んでいくことがたくさんあるように思っています。
研究者になりたいのではありません。
暮らしていくうえで、自分なりの思い、考えを持ちたいという感じです。
何か思うところ、気づくところがありましたら、ブログにメモしていこうと思います。(どこかにメモしていかなければ、わたしの頭では渾沌としてわけがわからなくなりそうです)