6月最初の日曜日は、北山村での三村フェスタへ。
あたなはどちらにお住まいでしょう?
おそらく、あなたにとって、遠い遠いところに 「北」と名前のつく兄弟のような村があります。
北山村。下北山村。上北山村。
どこから見て北なのかと言うと、熊野からですね。
下北山村と上北山村は奈良県、北山村は和歌山県ですが奈良県と三重県に囲まれた飛び地の村です。
3村の地域おこし協力隊と 地元の大人の皆さんが協力して実現したのが 三村フェスタ。
これに行くことになるとは、実は思っていなかったのですが。
先月、下北山村に新装開店したパン屋さん(たもとパン店)を訪ねたことから、このような運びになったのでした。
我々阿南家(我々夫婦のことをこう呼びます。たまに息子たちを含むことがあります)は、下北山村好きのため、何かとしばしば訪れています。
自称、関係人口村民です!!その日も、早朝から家を出て、土曜朝市に立ち寄り、パン屋さんへ。ここで、新しい出会いがあったのです。
なかよし工房の中村さん。
元は村の職員さんであったとか。ピュアで明るくて朗らかなキャラに魅せられ、パンを買ってからしばらく話に花が咲いてしまいました。なぜなら中村さんて、バンド好きで音響まで買い揃えて、地域のイベントに出演したりするんだそうです。出演だけでなく、イベントそもののも企画実行してきたとのこと。自分にとっても楽しいことをして(そのために苦労もして)、村を盛り上げたいと言う気持ちがひしひし伝わってきます。地元芸能関係者ですね?これは、元音響マン(かつては大阪の大手企業をクライアントにイベント企画やら音響やらその他音楽関係の仕事をしていました)であったマサアキ氏と話が合ってしまいます。しかも、ともにベース担当なのです。その中村さんに「今度、これあるねん!!!」と教えられ、お誘いを受けた我々は、「音響の手伝いでもしようか….(マサアキ氏)」と言うことになり(実際にはやることはなかったのですが)ました。
場所は、北山村にある 温泉併設の立派な道の駅 おとくろ。
たくさんのブースが並び、賑わっていました。あいにく午後からは雨の予報。ズバリ大当たりでしたけど。
ここにも書いています。http://satobi.blog.jp/archives/1074887826.html
そして、何かのご縁かどうか、出店予定だったブースが一つ(こちらも知り合いですが)キャンセルになっため、ピンチヒッターで出店したのが「薪平さんの薪割りコーヒー」でありました。我々はここをベースに、イベントが終わるまでゆっくり過ごしました。もともと会えるはずではなかった「薪平さんの薪割りコーヒー」に合流して、コーヒーを飲んだり、薪割りに燃える人々を見させて頂いたりで、よい休日になりました。
山からもらった木が、薪になって、その薪を燃料に沸かした水でcoffeeを淹れます。持ち帰った薪はきちんとエネルギーに代わります。
薪割りチームの構成メンバーは、下北山村の森づくりに取り組もうとしている若者たちで、森林ラバーなわたしとしては非常に波長があう面々なのです。中に一人、デザイナーさんがいるためか、カゴやポットなどのちょっとした道具でも可愛いデザインのものが選ばれており、ブースの雰囲気が大変いいのです。そうですとも、あとの二人の男子がこのセンスを持っているとは思えないので(笑)、このデザイナーさんが森づくりに本気になってくれて、本当にラッキーだと思います。
街に住む自然の好きな人にお勧めします。あなたにとっての心の故郷となるような村とのご縁を作ってみませんか。
わたしは、「明日の奈良の森を考える学習会」を通して、下北山村で自伐型林業に目覚めた若者と出会ったことが縁になり、さらに彼を通して愛しい人たちに何人も出会うことができました。
好きな人に会うために、森と川の美しい場所へ通うことが、わたしの幸福度を高めてくれています。
ただ、眺めるだけの山河ではなく、ほんのすこしだけ、そこに仲間入りさせていただけるリアルな喜びを、下北山村から頂いています。
あなたにとっても、そんな村があったらきっとハッピーになれると思うんです。それは、ガイドマップを探しても見つからないかもしれない。
でも、今ある日常の中に、小さなご縁が隠れているかもしれないのです。それをたぐっていくと、見つかると思います。
「あの人たちに会いたいなあ」と思える美しい場所を、見つけてください。
夫の仕事場である某食堂では、今ではこの村から仕入れた味噌を使うようになり、経済的にもご縁ができました。
わたしも自分が編集している雑誌のアイデアをいろいろ授かっています。
下北山村贔屓?そう、それは わたしなりの、活動の一部になってきているのかもしれません。
追伸 薪割りビフォーアフター