奈良の日本酒。

2016年09月05日

どこに住んでいる人でも、「じぶんとこのお酒って、実はおいしんだぜー」と内心で誇らしく思う気持ち、ありませんか。
日本酒の好きな人だけですか。いや、日本酒通の人こそ、なになに県(他県)のなになにが旨い!と語れることこそが誇りでしょうか。

わたくしは、もともとは日本酒を特に好んで飲むほうではなかったのですが
10年くらい前に、地元の酒蔵様(今西清兵衛商店様)から「ニュースレターを作っているので編集デザインしてほしい」という依頼をうけましたため、
「そんなら日本酒のことを、もっと調べなくちゃ」と思ったことがきっかけで「日本酒って、いいかも!」と思いはじめ、
今では、少し知ったかぶりをして、奈良のどこそこのは美味しいよねー、などと話題についていける(?)ようになりました(^^)

純米吟醸という、お米をもったいないくらい削った、フルーティーなお酒が美味しい。。。でございます。
(一部の日本酒ファンの方からは、水みたいでつまらん、とお聞きします。しかし、わたしは好きです!)
このお酒は女性に人気があります。低迷する日本酒市場を盛り上げたいと、酒蔵さんたちが努力されたものと思います。

思えば、神様には必ずお酒をお供えする日本人にとって、日本酒は特別なもの。
やっぱり日本人は日本酒を愛飲しよう!ことに、地酒を醸造している酒蔵を、「呑んで応援」しよう。。。

では人気がある奈良のお酒には、どんなものあるのでしょうか。
というわけで、それをどーんとメモってみたいと思います。
奈良にも(は)おいしいお酒がたくさん。

第10位 長龍(長龍酒造・北葛城郡)
第9位 山鶴(中本酒造・生駒市)
第8位 八咫烏(やたがらす)(北岡本店・吉野郡)
第7位 花巴(長龍酒造・美吉野醸造)
第6位 睡龍(久保本家・宇陀市)
第5位 春鹿(今西清兵衛商店・奈良市)よかった、ランクイン。
第4位 百楽門(葛城酒造・御所市)
第3位 篠峯(千代酒造・御所市)
第2位 梅乃宿(梅乃宿酒造・葛城市)
第1位 風の森(油長酒造・御所市)

出典 http://www.sakeno.com/ranking_todou/27

こうしてみると、ほぼ、全部呑んでいました。そんなに呑みに行かないんですけどね。。。
ちまちまと「今度はこれにしよう」とやっているうちに、いつのまにかです。

やはり1位の風の森は美味しいと思いますね。
印象に残っているのは、春鹿、花巴、篠峯、梅の宿、八咫烏、さすがにランクイン。
ここに含まれていないけれど、三諸杉(今西酒造・桜井市)も好きです。

奈良の銘酒をどーんとまとめた本が奈良の出版社から出ています。
これを読みつつ、まだ知らない銘酒の味わいを探すのも楽しいですよね。
(わたしは貸していただいて読みましたが・・・)


http://www.narahon.com/books.html#ng02

奈良は日本酒発祥の地と言われております。伊丹説もありますが、はやり奈良というべき。

関西に2カ所ある「清酒発祥の地」 どちらが本物

かつて安川酒造さん(奈良市)が菩提泉というお酒を造られており、それも好きでした。
(安川酒造さんは今はありません・・・)
「 平成 の菩提酛 」復元 プロジェクトについては、こちら。安川酒造さんも登場します。。。

奈良で基礎技術が確立したお酒は、伊丹から幅広くマーケットベースに乗せて江戸へ広がりました。
そこでお酒を運ぶのに大人気だったのが奈良の樽だったわけで、これが吉野林業を繁栄させたことも重要です(勝手に)。
奈良と日本酒のつながりに思いをはせながら、
秋の新酒を楽しみましょうか。

追伸 

奈良のお酒ではないけれど、お酒を大切に思うようになった本をもうひとつ。
発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方 (寺田本家二十三代目当主 寺田啓佐)