3月26日まで、2週間をきりました。林業がつくる日本の森林

2017年03月14日

明日の奈良の森を考える学習会。

行政関係者、学者、林業家、山守、林業作業従事者、製材業者、設計士、工務店、福祉関係者、ライターなど、森林や林業に関わり携わる様々な立場の者が交流を深め、意見交換を重ね、次の世代に引き継ぐことができる奈良の豊かな森づくりを考える機会として開催しています。今回は、日本が誇る森林生態学研究者である藤森隆郎氏をお招きします。

日 時  3月26日(日)
第1部  15:00から17:30
第2部  17:30から20:00
場 所 ぷろぼの福祉ビル(奈良県初の県産材CLT5階建ビル)
奈良県奈良市大宮町 3-5-41

会 費 第1部 500円
第2部 3,000円

基調講演 藤森隆郎氏(森林生態学研究者・農学博士)

藤森隆郎(ふじもり・たかお)氏について

日本が誇る生態学者。モントリオールプロセスの会議に日本代表として、参加。その他、林業の人材育成のカリキュラムづくりなどを歴任。著書に『森との共生-持続可能な社会のために』(丸善2000年)『林業がつくる日本の森林』(築地書館2016年)など。

著書『林業がつくる日本の森林』「はじめに」より

私は国立の研究所で「森林生態系に基づく森づくりの研究」に長年従事してきた。若い間は自分の専門分野の研究に専念していたが、やがて自分とその周辺の研究成果が現場にどのように活かされ、社会的にどのような貢献をしているのかに疑問を抱くようになってきた。それはもちろん私自身の努力不足によるところもあるが、森林と林業の現場と研究の間に大きな隔たりがあり、現場と行政との間の隔たりがさらに大きいことが痛感されるようになってきた。そして森林所有者や林業経営者の意欲はどんどん低下し、現場の技術力は低下し、農業の不振とも相まって農山村は過疎化し、持続可能な社会の基盤が失われてきてることに大変な危機感を持つようになってきた。そのために一研究者としてだけでなく、一市民の立場として日本の森林と林業のあり方をいろいろな立場の人たちとともに考えていかなければならないと考えるようになった。それが本書を執筆した理由である。

 

 

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文化や経済は都市部に集中しがちですが
それもこれも水と緑と土があればこそ。
水と緑と土の源は森林。。
明日の奈良の森に心を寄せる方たちが
いらしてくださることを願い、お待ちしております。