かわいい紙は雄弁なメディア

2018年07月31日

先日、友人といっしょに「紙博」なるものに行ってきました。

おびただしくブースが並び、これまたおびただしく人が集まっていました。

紙は、それ自体が雄弁なメディアだなあと思いました。

わたしは、ものごころついたときから紙と遊んできました。絵を書いたり、思ったことを作文にしたり、ホチキスやテープでとめてページにするのが面白くて。

ただの紙が、書いたり綴じたりすることで、生命を帯びるのです。

そこから紙が好きになっており、今でも印刷物づくりが大変好きで、仕事になってしまいました。(グラフィックデザインが、というのではなく、紙というものを通してコミュニケーションを作るのが、どうも、こよなく好きらしいです)

ただ、今回は紙にプリントされた「模様」が主役。そんな「かわいい紙」を愛する人たちが、こんなにたくさんいるのか!と、改めて実感させらせました。通常人ごみを避ける傾向のあるわたしですが、かわいい紙を見てみたい、かわいい紙を愛する人たちを見てみたい、紙のマーケットそのものを見てみたいという動機から、やっと腰をあげた価値はありました。いっしょに行った友人は、わたしよりも数段上をいく紙愛の人で、わくわくしながらお買い物をしていました。

ちなみに、この彼女は、ふだんから「かわいい!」と思ったらチラシでもなんでも、集める癖があるそうです。
「わたしは自分では何もつくれないの」と、おっしゃいますが、この蒐集癖は立派な才能ではないかと思います。
自分が集めたものをブログにアップしている人がいますが、彼女もそんなことをしたら、どんどん人が集まるのではないでしょうか。
少なくとも、わたしなら楽しみにチェックすると思いますが。
わたしも、彼女が選ぶ紙のセンスに感動し、触発されたところがあります。「紙ってかわいいんだ、そういえばそうなだ」と。

さて、財布と相談しながらも、この機会にと思ってわたしもかわいい紙をいくつか買い求めました。

何に使うの? そもそも、もったいなくて使えないんじゃないの?

もう一人のわたしが言います。たしかに、そうです。一番のお気に入りは壁に貼りました。切るのも使うのも、もったいなくて。

質感、手書きのゆるやかさ、こまごましすぎない模様の大きさ加減。。心が落ち着く模様です。

あとは、勇気をもって使うとすれば、ノートカバーです。わたしにとって、ノートは親友。それを「かわいい紙」でカバーできれば、毎日が楽しくなるでしょう。(勇気があれば)

目標がひとつできました。

かわいい紙の大好きな人に図案を作ってもらい、エルインクオリジナルの「かわいい紙」を作りたいな。ということ。
自前の「かわいい紙」であれば、愛しさもひとしおではないかと想像します。誰か、いないかなー。

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