子どもは宝。
幼い頃から聞くともなしに耳になじんできた言葉。子どもは宝。
ほとんどの子どもたちは愛され、大切に育てられていることと思います。
でも、中には虐待されてしまう子どもたちがいます。
マスコミで初めて虐待による死亡事件が報道されたのは平成18(2006)年でした。
餓死だったと記憶しています。わたし自身、この時代にこんなことがあっていいのかと大変ショックをうけました。その後、ご縁があり虐待を予防する活動をされているK先生と出会い、なぜ虐待が起こるのか、どうすれば予防できるのかについて学ばせていただきました。
その原因は、ひとことで言えば「親の孤立」でした。
虐待は連鎖されます。愛されるということを知らないで大人になれば、愛すことができません。。。親御さんのバックボーンを含めて理解することが大切だということも知りました。
虐待を予防する活動が始まっても、数は増え続けています。
通告することの大切さを訴えるキャンペーンも行われ、数として現れやすくなっている面もあるのでしょうか。
しかし、そればかりとも言えないですね。
先日も、5歳の女の子の虐待死亡事件が報道されましたね。。
なにか社会全体がよくない方向へどんどん流れて行くように感じられることも、多々あります。
でも、あえて、そうは思いたくはありません。
一方では、心ある人たちがいつも動いています。
今苦しんでいる人(親であったり、ある程度の年齢になった子どもたち)にも、たった一人の人との出会いや、一冊の本や、一曲の歌や、たまたま見たテレビやネットや、、、、何かがきっかけで光がさすことはあると信じたい。今苦しんでいる人は、誰にとっても「自分もそうなったかもしれない」もう一人の自分ではないでしょうか。光のかけらを見つけてほしいと祈らずにはいられません。祈りは馬鹿にならないと思っているので、祈りを込めます。
本当に深刻な場合は、専門家の力が必要ですが、なんとかその前に、地域や社会の中で(光が)見つからないものかと思います。
貧困などの特別な事情があっても、なくても、子育て中のお母さんは責任感やまわりの目など、いつも何か追いつめられた気持ちを抱えがち。特に、実家が遠く、近所に心を許せる人がいないなどの場合はなおさらです。
K先生は、町で幼い子どもづれの若いお母さんに出会ったら「かわいいお子さんですね」と声をかけるだけでも、お母さんは癒されるとおっしゃっていました。
子どもは宝という言葉が重みを増して感じられます。