自転車の部品一式でつくる一式飾り

2019年01月23日

実家のある島根県に行ってきました。
仏壇に手をあわせる。
雲南市への出張へ行く。
おいしいものを食べる。
などが今回の目的。

そこで宿泊したホテルの玄関に
一式飾りが展示してありました。

自転車の部品というすでにある形状を利用して
これだけのアートが作れるなんて、
びっくりです。

平田一式飾り

http://issiki-kazari.com/about/

 その名称が示すとおり、身近な生活用具である陶器、仏具、金物、茶器、自転車部品等その一式で、神話、歴史上の人物、おとぎ話やテレビ等で話題になったものなどの一場面を独特な発想・技巧を凝らして飾り競う平田地域の民俗芸術です。

 一式飾の決まりごととして、一つは一種類のもので飾らなければならないことです。陶器なら陶器だけという場合と、仏具、文房具など用途が同じものを一種類とみるものの二つの考え方があります。もう一つは、材料に穴を開けたり、色を塗ったり、変形せずに作り、解体すると元通りに使用できなければならないという決まりです。

天神祭りになると、町内で競って一式飾りをつくります。
各町内では、宿となる順番が決まっていて、当番の家では
玄関先をかたづけて展示スペースを作るのです。
地域の中には、一式飾りつくりが得意な人が必ずいるもので
その他の人は、その人に習ってつくるそうです。

子どものころ、お祭りになると
これを見ながら町歩きするのが大好きでした。
仏具や食器が多かったなあ。
古事記の出雲神話の中からテーマを選んであって
八岐大蛇や大国主の尊などは出演率が高かったような。
牛若丸と弁慶も見た。

そして現代。

おそらく、どこの町内も後継者不足のことと思います。
わたしの実家のある場所でも、、、。

勝手な願いですが
いつまでも続いてほしいなあ。。。

この民俗芸術はほんとうに素晴らしいと思います。