年をとってみると、あまり熱くならなくなってきた気がする。。。

2019年01月10日

昔、猫を飼っていたことがあるんですね。
わたくし個人は、ペットを飼うタイプではないのです。
ちゃんと世話ができる気がしないのです。気まぐれで飼うべきではありません。
しかし、夫が連れて帰ってきてしまいました。
それを「やめてよ!!!」とは、言わない人なんですね、わたし。
やめて、と言ったらどうなっていたか。その猫は捨て猫でしたから。

 

まだ子猫に近い、若い猫。

 

ものすごく、暴れました。部屋の隅から隅まで猛突進!
壁も床も、ボロボロ。賃貸暮らしでしたので、大家さんは
わたしたちが引っ越した後で、「あいつら!!!」とお怒りだったでしょう。

 

どうして猫ってこんなに暴れるの?と聞くと
「若いからだよ」と夫は言っていました。

 

その猫は、ブルースと名づけました。
ブルース・スプリングスティーンのブルースだというので
わたしも気に入りました。
ブルースにとっては、大迷惑だったかもしれませんが去勢手術をしました。
その後、引っ越しとともに夫の実家で飼っていただき、
実家のお母さんと同居することになった時点で
再びわたしたちと暮らしました。

 

もう暴れませんでした。
「年をとったからだよ」と夫は言いました。
何年か暮らすうちに、ブルースの動きは非常にスローになっていきました。
のーんびり生きていました。
そして、もっと動かなくなって、死にました。

     

    わたしも、若い頃は元気いっぱい、好奇心やら反抗心やら
    不安や焦りや情熱や、、、ごちゃまぜで過ごしていましたが、
    今は、非常にのんびりしてしまっています。

     

    手品のタネを知っているような感じに似ています。
    これが年をとったということでしょうか?
    わたしも、ブルースみたいになっていくんでしょうか。
    でもね、それって悪いことばかりでもなくて。

     

    物事を簡単に決めつけなくなったし、
    人に寛容にもなった気がする。
    同世代の方、あるあるってことありませんか?笑

     

    だんだんと、若い人に譲る時がきています。
    そしたら、自分たちは邪魔者なのでしょうか?
    邪魔をするつもりはなく、
    相変わらず自分たちで楽しんでいこうと思っています。
    少しフィールドが変わるんだろうなあと思いながら。

     

    からだはいつか衰える。
    でも、心はもっと遠くまでいけるようになる。はず。

     

    わたしの夢は、ディスカッションパートナーになることなんですけど、
    きっとそれは年を重ねたことが生かされる面があると思っているんです。
    毎日、毎日、その日のためのレッスンだと思っています。

« Prev - Next »