萩の、若い女性社長のお話をうかがってきました。

2014年10月27日

いつ、どこで耳にしたのか覚えていませんが、
その方のことは、知っていました。
そのお話を直接お聞きする機会があり、
昨日大阪まで行ってきました。

坪内知佳さん。
27歳のシングルマザーが、
水産会社の社長になり、
海の男たちを束ねて、
直販の販路を開拓したそうです。

それがまた、美女なのです。

そして、猟師のおじさんたちにむかって
「おまえら」と、おっしゃっているようなのです。
ぶつかり合いもたくさんあったとのこと。

そこからわかる通り
型破りでバイタリティーのカタマリ。

それもすごいのですが、
心を打たれたのは、
それだけのパワーが、
あくまでも「命をかけて漁をする人たちの
働きに報いたい」
「天然アジの刺し身を楽しめる未来を残したい」
といった、人や社会への愛に基づいているところでした。

成功しようと思えば成功できる力のある人が
「もっと稼ぎたい、遊んで暮らしたい」といった夢のためでなく
このような動機でもって
その力を発揮されていることに感動しました。
今の時代には、
このような方がどんどん増えているように感じられます。
それは希望の光です。

今毎日休みなく、全国からの講演依頼が入っているそうですので、
きっとどこかでお話が聞ける機会があるかもしれません。

PS
このお話の中で、もうひとつ、わたしは猟師のリーダーの方のことが
心に残りました。(名前は覚えられませんでした)
もともと、旅館の中居のアルバイトをしていた坪内さんが、
その旅館のお客さんとして来られていたリーダーと出合います。
このリーダーが、彼女をスカウトしておられるのです。
それが、漁業経験のない坪内さんが、のちに水産会社の社長になられるきっかけとなりました。

リーダーは若くないし、漁師さんですから彼女のようなビジネスセンスはなかったかもしれないのですが
船団の将来を思い、動いた大人がおられたということ。
そして、自分が大将になるというより、
おそらくコーディネーター的な存在なのではないでしょうか。

大人は、若い人に道を啓く役割があるのかな…とも思いました。
同時に、疑問や納得いかないことがあればぶつかったり、
そのとおりだと思えば若い人にでも従う、
そういうところって、すごいんじゃないかなあと思った次第です。