さとびごころ 21号 2015 spring
発刊から数日たって、俚志が届きました。
思っていたより薄い…。
もう一段、紙を厚くしてもいいかな…。
などと思いながら表紙を開きました。
なんだか緊張します。
どこかでお見かけになった方
読んでもらえたら嬉しいです。
今回の特集(100年前の奈良)で、文化人類学者の米山俊直さんが書かれた
『小宇宙盆地と日本文化』という本に興味をもちまして
早速買い求めました。
米山敏直先生は、学生時代のゼミの教授とお知り合いで
天神祭の社会調査のお手伝いをしたような記憶が、あいまいに…残っています。
天神祭のことは後に中公新書から出版されました。
ただ、奈良県出身でいらっしゃったとは
存じませんでした。
第二次世界大戦と、明治維新という
ふたつの大きな節目をくぐることによって
日本はずいぶん変容してきたわけですが
それでも変わらずに底流にある日本らしさとは
何だろうと、このごろ思うのです。
それを自覚したら、もう、それについては
変えるのではなくて引き継ぎたいから…。
戦後教育しか受けてこなかった
私たちの世代の宿題だと思っています。
100年前の奈良からも
いろいろと、吸収したいと思います。
さとびごころを通して
こんなふうに小さな発見が
みなさまにも何かひとつでもあれば嬉しいです。
米山先生の遺作に『「日本」とはなにか』という本もあるそうです。
日本文明の連続性をみていくと縄文時代までを含めた長期でとらえなおすのが正しいと著者は提案している。メソポタミア文明に比肩するスケールで日本史を再評価するという大胆な考え方。
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/06/post-587.html
うわー、これこれ。今のわたしにストライク!
縄文から日本を捉えたい…、今ほんとにそう思っているところです。
今の本を読み終えたら、これも買おうかなー。
あ!自分のことばかり書いてしまいまいた。
今回の号でも、いろいろな方がたに、相談にのっていただいたり
記事作りに協力していただきました。
みなさまとの出会いの楽しさが
スタッフを続ける力になっております。
ほんとうにありがとうございました。