潜在自然植生って、何のこと。

2015年06月09日

もしも人間の干渉がなくて、ほったらかしにしたら
そこにはどんな植物が茂るのでしょうか?それが潜在自然植生。

「本来の自然の森」

これは気候風土によって変わります。
日本でも、西日本と東日本では少し違う。

自分が住んでる場所の潜在自然植生はなんだろう???
ふだん目にするのは、圧倒的に杉檜なのですが・・・。

すると、西日本では、ほとんどが「常緑広葉樹林帯」に属するとのこと。

じゃあ、常緑広葉樹林帯って、つまりはどんな樹木なのでしょう。

手元の本を開いてみますと・・・

関東地方以西の内陸部の「潜在自然植生」は、スダジイ、コジイ、タブノキ、ウラジロガシ、アカガシなど
シロダモ、ヤブツバキ、モチノキ、カクレミノなどの亜高木
アオキ、ヒサカキ、ヤツデなどの低木、
草では、ヤブラン、キヅタ、ベニシダ、イタチシダ などからなる多層群落の樹林です

とのことですが、知らない木がけっこうあります。

シイの実、はわかりますが、シイにもいろいろあって、ぜんぶ「どんぐり」、この程度から進歩できなくて・・・。

しかし、ひとつひとつ、覚えていきたいなあと思っています。

ここで、「照葉樹林」と、「常緑広葉樹林」を
どう使いわけるのか、多少混乱しています。
同義語的に使われているような気もします。

照葉樹林は冬でも葉を落とさないで、一年中緑色をしている常緑広葉樹のおいしげる森林です。

こんな感じです。

照葉樹林=常緑広葉樹林 ?

◇照葉樹林(常緑広葉樹林)
森林。暖温帯に分布。多湿地方に発達し、常緑広葉樹が主。落葉樹や針葉樹も混じる。カシ・シイ・タブなどがこれ。

ということが生物の教科書に書いてあるそうです。(生物・・・遠い昔・・・)

照葉樹林とは、常緑広葉樹を主として、他のものも混じる、という理解でいいのかな。

個人的には、落葉する木が好きですが、今は「潜在自然植生」という
本来の自然の森をちゃんとわかって、それを原点として
人が森とかかわるうちに変化して今がある、ということを理解したいのであります。
(個人の好みは、ちょっとお休み)

これからやってみたいことは、
潜在自然植生の樹木を見分けられるようになること。(似てるんだなーあれこれと)
潜在自然植生とともに暮らした民族の文化には共通しているものが多くあり、
それが日本の文化の原点になっていることを知ること。
そこから、今の暮らしをもう一度考えてみること。

あとは、「好き」と感じる木について
変化の中でどのように登場してくるのかも知ってみたいです。

わたしたちの文明って、あやうい感じがしますけど、
原点から変化しすぎて忘れそうになるからではないでしょうか。
どんなに変化しても、原点を忘れなかったら、幸福に続ける道が
見えてこないでしょうか。

「ほっといても生きていける状態」を知ると
干渉したぶんだけ、ほっといてはいけないという覚悟を持てるのでは。

逆に「ほっといても生きていける状態」を増やせれば
そのぶん、楽になれるのでは。

5月の九州めぐり(宮崎・大分・少々熊本)で、緑の美しさに圧倒されました。
日本最大の照葉樹林が残っているのは宮崎県綾町だそうです。
偶然とは思えません。
「このこと、考えてごらん」というメッセージかもです。

そんなことを思いながら
照葉樹林についてのあれこれをメモとして書いていこうと思います。
書いておわりでなくて、
もっと自分の中に落とし込みたいと思います。