5月のこと 九州めぐり8

2015年06月03日

いよいよ、ある意味この旅の中で
いちばん大事なポイントを訪ねました。

阿南家には、夫のおばあちゃんから聞いた伝説があります。
龍神が、村の災害のときに人の姿になって村人を助けたが
それは二度と神には戻れないことを意味した。
人間になった龍神は、人間の娘と結婚した。
その子孫のひとつが阿南家のルーツとなった。
(ほかにも二つくらいあったはず)

龍神の伝説が残る「穴森神社」を訪ねたかったのです。

平家物語「緒環(おだまき)の章」にも登場する由緒ある社殿と洞窟です。嫗岳大明神(うばだけ)の化身である大蛇が棲んでいたと伝えられる岩窟を神社の御神体としています。また、竹田市のシンボル「岡城」の築城主、緒方三郎惟栄(おがたさぶろうこれよし)はこの大蛇の末裔であるといわれています。穴森神社にある洞窟内の小石ひとつを持ち帰ると子宝に恵まれるといわれ、今では恋と出会いの場所となり多くの参拝者がおとずれます。願いが叶ったら小石をそっと元の洞窟へもどしましょう。言い伝えでは、穴森神社の岩窟と、宇田姫神社(豊後大野市清川村)の御神体である穴とは通じているという説があります。
出典 http://www.visit-oita.jp/spot/h_taketa0001.html

ストーリーは、少し違っていて、
阿南家の伝説ほどロマンチックではないのですが
何かつながりがあるような気がしますよね。

(龍神の英雄伝説、人間との恋愛伝説というのは
東南アジアや、日本でいうと三輪とか、けっこういろいろとあるそうですね。
龍神の子孫は世界に・・・?)

鳥居を目指して

親近感〜!

穴森神社概要

さらに、穴森伝説の概要

小さな拝殿の奥へ回ると、石段が下に続き・・

この先は神秘的で、夜ならおそらく不気味な場所です。
大きな岩窟がありました。
ここに傷ついた龍がいたのでしょうか。
写真はとらないでおきました。

そしてまた上へあがってきて、神社にさようなら。
その前に

巨樹があったらツーショット

そんなわけで、わたちたちは龍神や
蛇の神さまにはいつも関心があります。
三輪さんにお参りするのも、好きです。
(余談ですが、三輪さんは出雲と同じ大国主命なので、それも好きです)

そろそろ、旅も終わりに近づきます。

このあとは、熊本をかすめて別府へ向かうのですが

途中の景色は広大。でした。

小国の道の駅で休憩。

この道の駅はもともと鉄道の駅だったらしく、線路が残してありました。

ここまで来て立ち寄らないなんてありえないのが「黒川温泉」!です!

その途中、夫が釣り糸たらし遊びをしたがるので停車。
わたしは田んぼや山の風景を楽しみました。

コンクリートでない畔道が嬉しくて。

どこまでも散歩したくなる風景

田植えも、もうすぐかな

黒川温泉という温泉があるわけではなく、
もともとはたくさんの小さな温泉がある場所だったそうです。
しかしある人が、地域活性化のため、すべての温泉が統一したイメージで看板をつくり
(焦げ茶地に白色のロゴ)
黒川全体でお客さんをもてなすようにし、成功したそうです。

そのなかで、なんとなく選んだ温泉でしたが、とてもヨカッタ。

露天風呂で、すぐ隣に天然の川が流れていました。
温泉のお湯があふれて川に流れ込んでいました。
シャンプー、石鹸、一切ダメ!
ただ浸かるための温泉です。

お湯から出ると、夫が言いました。
「指が痛くない。まがる」
夫は自転車で転び、薬指を脱臼&骨折して以来、
しっかり曲がらなくなり、無理に曲げると激痛という状態でしたが
温泉から出ると痛くないことに気づいたというのです。

しばらくすると、もとに戻ったようですが、
後日、和歌山県の湯ノ峰温泉の薬湯に浸かったときも
同じように指が曲がりましたので、
温泉に通えば、確実に良くなるということは、実際にあるのだなあと納得しました。

「湯治」は気のせいでもなく、おまじないでもなく、
ほんとうに治癒効果があるのだと思います。

ただし、良質の、本物の温泉に限るのでしょうけれど。

やっぱり最高黒川温泉。人も親切。

写真に写っている水路の流れも、尊いまでに美しかったです。

黒川温泉にも行って、すっきりしたわたしたちは
別府からフェリーに乗りました。
行きはドライブ、帰りはフェリー。
ゴールデンウイークを1日すぎての予約のため
少し安いのでした。

サンフラワー号

出発までの時間、甲板でお弁当を食べました。

楽しかった九州めぐり。

いろいろとすっ飛ばしましたが
これで、あとで読み返せば思いだせると思います。

まさか読んでくださったとは、ありがとうございました。

九州はいいところ・・・
たぶん、福岡や博多などの北のほうよりも
熊本や大分や宮崎・・・このあたりが
わたしには合っているような気がしています。

大和朝廷以前の九州についても
もっとじっくり調べて整理してみたいと思いました。

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