出雲へ帰ったら、ここへ行くのは必須。
締め切りの押し詰まったときに、とんぼ返りで帰省し、
長男を連れて、出雲へ父の墓参りに行ってきました。
帰省すると必ず行くのが「羽根屋本店」さん。
割子蕎麦の美味しい店です。
今回も、母もいっしょに行きました。
出雲蕎麦とは、この店のもの以外は相当してほしくない、と思うほど。
蕎麦の風味があり、細くつるつるとした食感が上品で、ダシも深い味。
友人をいつかぜひここに案内したい、と行く度に思います。
ホテルで宿泊しましたが、そこに地元の観光パンフレットがあり
なんだか、自分もすっかり外の人になったような気がしました。
古代ロマンの魅力を感じさせてくれる
素敵な作りだなと思いました。
今回は母が実家のヒストリーをよく話してくれました。
嫁いで数年で父と死に別れたので、もともと詳しくなく、
故人となった親戚たちの言葉をつないで
「だったらしいよ」という話をしてくれるのですが
わたしにとっては一つ一つが貴重なエピソード。
実家の初代となった曽祖父は、松江から転居して
出雲(旧平田市)で焼き物の仕事をしていました。
思いやりのある世話好きな人だったらしく
嬉しく思いました。
ナリワイとしては実用品のやまと炬燵を作って販売していたようです。
でも、需要があったかどうかわかりませんが
薄茶茶わんも焼いており、祖父の作品かどうかは今となっては不明ですが
市販品とは雰囲気の違う茶わんをひとつ
母が引きだしの中に保管していてくれていました。
父の兄弟は、父だけでなく弟二人も歌や楽器をたしなんでいたことを知りました。
実家を出る前に仏前で長男が歌い、
母と、お義姉さんに聞いてもらいました。
「仏さんも喜んでおられる」と母が言いました。
わたしも、そんな気がします。
長男にはいい歌をたくさん作って歌ってほしいと思います。
母が元気でいるうちに、
あと何回帰れるだろうか・・・。
いつまでもいてくれるような気がしてなりません。