血糖値が高くなった人。

2015年08月09日

ある日、夫のMが「しんどい」と言いました。病院に行くと、血糖値が高く、このままではインシュリン治療をすることになるとのこと。
これが何年前のことか、はっきりとは覚えていませんが、数年前のことでした。
このことについて、「こんなことも、ある」という程度の話として、書いておこうかと思います。

わたしたちは夫婦そろって、食事のとりかたについて指導をうけました。
一日にごはんはこれくらい、肉ならこれくらい、カロリーはこれくらい、、、。
台所にそれを貼って、食事に気をつけるようになりました。同じ頃・・・。

夫がいつも読んでいるブログの著者が、糖質制限によって、糖尿病を克服したという体験を書いておられ、
それを試すことにしたのです。
本を買って読み、著者の先生の病院が京都にあったのでかかりました。
もとより数字フェチの夫は、すべての食品の成分をチェックし、一日の糖質のg数を
きっちり守るようになりました。

ストイックなことは苦手な人で、快楽主義者です。
したがって、通常なら食欲には負けるタイプ。
しかし、数字が大好きなので、数字遊びの感覚でトライしていました。
計算どおりの数値に抑えると、ステージクリア!の快感があるようでした。

それから数ヶ月後、体重も減って、血糖値はさがり、ヘモグロビン A1c が正常値に。
これは驚くべきことだそうで、知人の整骨院の先生には
「検査結果のコピーをちょうだい」と言われました(笑)
食事指導のほうの先生には、ややこしいので、糖質制限のことは言わず、
「はいはい」と言って過ごしました。数値が下がったのを確認され
ほっとしていただきました。

しかし、夫はオロカモノなので、少しずつ、食事がもとにもどって行きました。
やはり、味気ないんですよね。
ごはんは糖質の固まりなのですが、美味しいですものね・・・。

そして今年、再び体調がよろしくなく、
京都の病院に行くとはやり血糖値が上がっていました。
ふたたび糖質制限を始めましたが
こんどは前ほどにはスカッと数値が落ちませんでした。
それでもなんとか、下がる方向できており、
「イエローカード」から「ホイッスル」くらいになってきています。
もう食べたい放題の生活は過去のものと水に流し
これからは摂生し続けようね、と決めました。
再び悪くなったら、こんどこそは改善しないかもしれないと思っています。

体調不良は楽しくないです。
インシュリンなんて、ぞっとします。
高血糖は、何かのメッセージ。
高血糖のおかげで、夫は生活や食事について
考える機会をいただいています。

しばらくさぼっていましたが、再び、ほぼ毎日、血糖値のチェックをしています。
ネットで血糖値測定器を購入しました。
ホチキスの針のようなもので指をつつき、かすかに血を出して紙に吸い込ませ
専用の器具に挟んでスイッチを入れると血糖値が表示されます。
おおよその数値ですが、これでチェックできます。

わたしも、夫につきあってご飯を食べない(おかずだけの)日もありますが
食べ盛りの歳でもないので、軽い食事もおいしく感じます。

糖質制限が批判されているのは知っています。
夫の血糖値が下がったのは糖質制限だけによるのかもわかりません。
でも、わたしたちは京都の病院の先生のアドバイスを聞きながら
これからも糖質を抑えた食生活をしていくつもりです。

普通の病院にも、平素はお世話になっていますが
それだけが正解とは思っていません。
自分たちで考えて選び、結果も自分たちが負いたいと思います。

いずれにしても、今生かされている事に感謝して、
食事や生活を「意識して」、楽しさや幸せを
感じて暮らすことだと思います。

ちなみに、最近知人から聞いた話ですが
その方は幼少から病気がちで、過労とストレスから症状が悪くなり
生活を変えると同時に、京都のある病院にかかることで
すごく良くなったそうです。
その「ある病院」の先生は、夫が通っている病院のご出身でした。
なんだか、意味があるんだろうなと思います。

自分で考えて選ぶ人がこれから増えるかもです。
とても身近な人のケースですが、
ある高齢者の方が乳がんといわれ、手術をされました。
術後は再発を防ぐための薬が処方されました。
それを飲むと、非常につらかったそうです。
副作用として書いてあるのは「めまい、はきけ、発熱、頭痛、etc,」
抗がん剤の副作用のつらさは、経験された方はみなさん地獄のように苦しいとおっしゃいます。
その高齢者の息子さんは、
「お袋は、充分生きてきたと思う。
これから地獄のような苦しみを味わって薬を飲み続けるより、自然にまかせてあげたい」
「その薬を飲んだときの再発防止の可能性は30%なんだって
 じゃあ、70%の人は、苦しんだことが無駄ってことだよね・・・」と
おっしゃっていました。簡単におっしゃっているのではないと思います。
今までの感覚でいうと、再発のリスクを自ら選ぶとも言えます。
薬を飲まなくても再発しないかもしれませんし、するかもしれません。
その全てを、選択されたのだと思います。
その高齢者の方は、今、通常の生活を送っていらっしゃるそうです。

もし、わたしの母が同じケースになったら、
わたしも「抗がん剤を飲まなくていいよ」と、言うだろう・・・と思います。