バケツの漏れを防ぐ。

2019年04月10日

先日、電気の自給のことを つぶやいたのですが

これらの本にも、関係あることが触れてありますので、興味のある方にはおすすめです。

農山村は消滅しない 地元経済を創りなおす

あ、もうお読みかもですね。

左側の「農山村は消滅しない」は、なんともポジティブなタイトルがよくて買ったのです。

このような消滅しない農山村のためにも、どうしても大切なのが 地域のお金が外に流出しないこと!
それを「バケツの漏れを防ぎましょう」と説くのが右の本。
この中に、電気の自給のことが触れてあります。

自給率100%には、「みなし」と、「実質」があるという話です。

デンマークのサムソ島(人口約4200人)は、どのように再生可能エネルギー100%を達成したのか。
1.資金 1997年に「再生可能エネルギーアイランド構想」に採択され、その補助金を元手に再生可能エネルギーを次々に導入
2.実質の自給 島の電力は風力発電によって100%まかなわれ、多くの家庭が小規模風力発電機や、ソーラーパネルを設置したり
 石油ストーブのかわりに、ペレットストーブ、太陽熱ヒーター、地中熱ヒートポンプなどの自然エネルギーを使っているそうです。
 島の地域熱供給は、麦わら、太陽熱、木質チップなどを利用し、自然エネルギー100%です
3.余った電力 地下ケーブルで本土に送られており、自給量よりも送電量のほうが多い。

これに対して、日本でいうところの自給100%の定義は、「その区域で得られる再生可能エネルギーによって、その区域におけるエネルギー需要すべてをまかなうことができる」とされており(筆者のつぶやき 一見、すごくいいと思えるのですが、ここからがポイントで)、その区域が「実際に」自給自足していなくてもかまわないことになっています。つまり、その地域に再エネ発電施設がたくさんあり、その発電した電力はすべて地域外の電力外会社に送電されていたとしても(太字は筆者)、その発電量が地域の電力消費量を超えていれば、「100%エネルギー永続地帯」となります。実質的な「エネルギー自給、自立」ではなく、「みなし」です。

日本のほとんどがこれだそうです。(例外は屋久島)外部の資本による植民地型再エネ開発ともいわれるんですって。
FITによる買い取り価格は、どんどん下がっており、これから導入する地域の場合は、売電利益は少なくなります。
地元が所有していると、雇用や経済的利益が格段に大きくなるとも。

このあと、あの、岐阜県石徹白(いとしろ)地区のお話も続きます。

詳しくは、本をお読みくださいね。

これもバケツの漏れを防ぐことと関係がありますね。エネルギーを再生可能なものにすることと、その地域で暮らす人の幸福度が増すことが
ちゃんとつながっているほうがいいと思いませんか。