電気の自給率100%の、「自給」
3.11から、原発に頼らないエネルギーを求める動きは高まっていった。
再生可能エネルギーという言葉はすっかり定着した様子。
各家庭の屋根などに太陽光パネルを取り付けるという動きは、1900年代から気にしていたが、コストが高いのでそれほど広まっていなかった。けれど、3.11以後は、新築の家に設置されるなど、「これからは一般化するのだなあ」と感じた。
当時、家を新築した友人も業者のすすめでパネルをつけることにしたといい、「売電したら、電気代以上の収入になるんですって」と言っていた。わたしもおすすめした。
それから、、、普段ドライブで走りかかる地域のあちこち(山や休耕地)に太陽光パネルが取り付けられ、風景が変わって行くのを見て来た。特にメガソーラーは、山を虐待しているように見えてしかたがない。。。必ずやってくる耐用年数のこと、廃棄物化された後のことは、誰も気にしていないかのようだ。。。
その一方で、電気の自給率100%という町や村のことも聞くようになった。
わたしは、単純に、いつの日か全家庭で電気を自給できればいいのに、と思っている。
自宅の庭に太陽光パネルを設置して、蓄電池を持ち、電力会社との契約を切った人もいる。太陽光でも何でもよいのだけど、そのような個人レベルで自給できる方向に進むといいのではと思っていた。
売って儲けるためというより、買うコストをゼロにする自給。
でも、実際に広まってみると、発電した電気は、その地域で直接自給しているわけではないことがわかってきた。
太陽光発電による電気は不安定なのと、蓄電にコストがかかる、作った電気を各家庭に送電するにも莫大なコストがかかる、などの理由で、
発電した電気はいったん電力会社に売る。必要な電気は今までどおり買う。
その差額が、売るほうが大きい場合に「自給率100%」ということになるそうだ。
再生可能エネルギーの固定買い取り制度。。。
所有している農地や山林にソーラーを設置するのかと思っていたら
自給目的といより、投資目的でも広がったようだ。
企業が放棄地を買い取り(または借りて)、メガソーラーを作り、電気を売って投資家に配分、、、、
というふうになってしまうと、「自然にやさしいエネルギーを自給する」ということからは
ずれていくような気がする。。。
文字通りの自給が普及するようになったらいいなと思う。
エネルギーと食料が自給できれば、まずますの安心。
それぞれの地域で、「実現できた!」という箇所が
日本中に増えるといいな。
ちなみに、電気のほとんどは、家庭ではなく産業で使われているとのこと。
日本の家庭での節電は、すごいんだそうです。
企業や家庭で節電と自給が進んで、「原発で発電しても余って困る、もう時代が変わった、、、」
というふうになるといいな。
リニアのように、これでもかと電気を使うものが、まだもてはやされるところが
不思議だけど。。。。