長岡京ソングライン。ここまできたボランティア・フェス。

2013年09月25日

9月22日、今年も長岡京ソングラインが開催されました。
2008年から始まり、今年で6回目。回を追うごとに盛況となっています。

京都府長岡京市の長岡天満宮内に特設された4つのステージでの、
メジャーアーティストを含む多数の出演者による
アコースティックライブを中心とした、クラフトや飲食のブースが並ぶ野外フェス。
赤ちゃん連れのパパママや、ご年配の方など、
若者だけでなく幅広い年齢層の人たちが足を運んできます。

このイベントの副代表、出演者のプロデュースを一手に引き受け、シンボリックな存在になっているのが
井上ヤスオバーガーさんというシンガーソングライターです。

わが家では、バーガーさんと呼ばれております。

これだけの人が出演してます。ちょっと音楽の好きな人だったら、
「あ、この人も」というアーティストが見つかるはず。
(広場ステージのNolenNiu-de-Ossiさんは奈良のアーティスト!)

長岡京ソングライン2013 出演タイムテーブル

長岡京天満宮の本殿の手前や奥のエリアに特設された4つのステージは、
歩いて回っても疲れることのない程よい距離。
人々は、お気に入りのアーティストの出演を狙って、鎮守の森を抜けながら
緑の風を吸いながら、ウロウロ楽しむのです。

わたしはこの、あまり大規模でないところが好きです。

Rは、BASILとしての音楽活動の他に、もうひとつ、この人のバンド編成時の一員として
ギターを担当しているため、日ごろから大変お世話になっています。(Rの話では、
バーガーさんが酔いつぶれたときはRのほうがお世話するらしいですが)

Rが出演するようになった4年前から、毎年足を運んでいます。

長岡京ソングラインは、バーガーさんを含む地元有志を中心に
「やろっか」と、始まったそうです。
イベント開催は、どんなに小さなものでも、簡単にはいかないものですが
どんなに大きなものでも、最初はこのような「やろっか」という気持ちの動きから始まるもの。

それが… 長岡京ソングラインHPより

長岡京ソングラインは2008年秋より年一回、長岡天満宮内で開催され、今年で6回目を迎えます。
地元長岡京市在住の有志スタッフを中心に、ミュージシャン、主婦、デザイナーから学生まで
多彩なメンバーで企画・運営され、多くのボランティアスタッフによって支えられています。
回を重ね、京都府・長岡京市・長岡京市商工会・長岡中央商店街からの協力もいただけるようになり、
長岡京市における地元発信の秋祭りのひとつとして認知されつつあります。

動員数の変化をみてみましょう。
2008年 1300人
2009年 2,000人
2010年 3,200人
2011年 3,800人
2012年 4,000人

いつもは最後までいることはなかったのですが、今年初めて、最後まで見届けてみました。

上記のタイムテーブルの左端、すべてのステージでのライブが終わり、
みんながメインステージに集まってきて、大トリのバーガーバンド。
昨年もギタリストとしてこのステージに上がったRは、
今年のステージから見える景色を見たとき、また増えてる、と実感したそうです。

長岡京ソングライン2013 広場ステージ イベントのファイナル

わたしが見聞したところによると(直接取材ではないので、すいません)
初期の頃は地元商店街の方たちからは迷惑がられ、理解が得られなかったそうです。
天満宮の敷地内ということで、ライブはすべてアコースティック。
ふだんはエレクトリックなバンド編成で活動しているアーティストでも
この日はアコースティックで。音量にも気を使っています。
200名近いのでは?というボランティアスタッフは、一年をかけてこの日のために準備を重ねます。
ボランティアとは思えないような、統率感があります。
金銭的なギャラなしに動けるだけの動機が、このイベントにあるということなのですね。
ごみも落ちていないし、周辺の迷惑駐車も見当たらず、マナーのいいイベントです。

どうしたらこんなふうに、温かい雰囲気の、楽しいイベントが作れるのでしょうか。

おそらく有志の人たちの、「人として当たり前の思いやり」に裏打ちされているのではと思います。
動員が増えていく中でそれを保持し続ける姿勢が素敵です。

裏方のみなさんのご苦労も、Rを通じて、ひしひし感じられます。
それでも、来年もまたやるっておっしゃっていました。
楽しみにしています。Rが来年も出演できますように。
(年々、出演希望される方が増えているそうで、狭き門となっています)

クリエイティブなアイデア力、それを分かち合える共感力、力を差しだす協賛力、
それらが溶け合っている感じがする長岡京ソングラインを
ここまで育ててこられた全てのみなさまに拍手。