智頭町の麻のとりくみ

2015年07月08日

最近楽しみにしているのが、定期購読しているこの雑誌。

さとびごころで、殿川の小水力発電の取材をしたときに
「これにも取材されました」と教えられたのがきっかけで知りました。
続いて「地域おこし協力隊」の特集をしようと思っていると
それもまた、すでにこちらで先に特集されていました。

発想が似ているのかな〜。
さすがは全国紙さんですので、そこは違いますけど!

今回は「空き家」。またまた、「今やろうと思ってたのに」という特集です。
詳しくは、「季刊地域」をお読みください。

さて、今日のタイトルになっている智頭町です。
この雑誌には、毎号「町村長インタビュー」というコーナーがあり、
この号では鳥取県の山奥になる智頭町の寺谷誠一郎さんのインタビューが載っています。

その中から、日ごろ気になっている麻の取り組みについて
触れてありましたので、一部を紹介したいのです。
(抜粋して紹介していますので、詳しくは「季刊地域」をお読みください)

鳥取県大麻栽培第1号

4年前に「大麻を栽培したい」と移住してきた若者がいます。
私も大麻をまったく知らなかったので「大麻ってマリファナのこと?」と聞いたら「そんなもんです」というので
「そんなものできるわけがない」と思いましたが、まあ、聞いてみました。
「麻は日本中で栽培されていた。ところがアメリカでドラッグ問題などでダメだとなり、
日本もそれで戦後禁止された。それをもう一度よみがえらせたい」と言うんですね。
それを門前払いしてよいのかと思いました。

弁護士に相談すると、「大麻栽培の認可権は誰が持っているか知っていますか」と聞くのです。
「当然国でしょう」と答えると「国ではなく、知事ですよ」と。
ほとんどの人は、国、厚労省だと思い込んでいるでしょう。
じつは知事だったんです。知事なら身近です。すったもんだしたものの、
知事がその青年に「鳥取県大麻栽培第1号」と、ハンコを押してくれたのです。

知事は「いいじゃないか、私に認可権があって、町長が大麻で町おこしをしたいと言うだから」
と言ったとか。
町にも声が届き始めたのですが、それはバッシングではなく、
自治体からの「わが町でも栽培したいので、許可を取る方法を教えてほしい」という問い合わせです。
なかに「知事への口説き文句を教えてほしい」というのもあった(笑)

宮内庁からも問い合わせ

まず、宮内庁からも問い合わせがありました。
宮中の儀式に使う麻の繊維は日本にないので、中国から輸入しており、
国産麻に関心があるというんですね。
それから花火屋さん。江戸時代からの技術で、
麻の茎から繊維を取ったガヤ(オガラ)を炭にし、
粉にして爆発させると、爆発力が大きくなって、
花火を大きく見せることができるそうです。

タルマーリーさんともコラボ予定

今彼は麻の6次産業化をめざして油を採ったり
味噌に入れたり、いろんな試作品をつくっています。
タルマーリーさんとのコラボでビールもつくる予定です。

智頭町の麻の取り組みを知ったのはこちらから。

http://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140902_36143.html

http://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140909_36676.html

麻については、311以降、
「このままでいいのか」と、毎日調べものをする中で、
ぜひとも復活するべきだ!と思ってきました。

全国でも「第1号」が生まれてほしいなと思います。2号、3号・・と続いてください。

国産の麻をファッションや生活雑貨に。
麻から生まれるものを、あらゆるところに利用して・・。
日本でつくれるものは日本でつくりませんか。

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