やっと晴れる日が増えました。来年からのさとびのこと。

2020年07月19日

熊本の水害の支援にかけつけた友から
ここ数日、お知らせの頼りが届きます。

現地で心を折らずに、今できることに全力を注ぐ人たち。
奈良の地から、祈っています。

予定よりも数日遅れて、当方で編集発行している雑誌ができあがり
発送したりお届けしたりの日々を送っています。

今日は、今の自分の思いを表明しようと思います。

来年から、この雑誌を少しリニューアルしようと考えています。
編集方針は変わらず、連載も引き続き変わりなくやっていきますが
雑誌のタイトルを変更します。

この雑誌は、今から10年前、個人の方が自主発行されたところから
始まりました。エルインクは創刊時から編集デザインを依頼され、
阿南セイコ個人は3号目くらいから企画や取材にも参画するようになりました。
もともと編集しか能がないせいもあり、
次第に取りまとめ役へと関わり方が深まっていくうちに
2015年からはほぼ任されるようになっていきました。
ロゴを決め、モノクロからカラーに変えたのはこの時です。
そんな中で、ひとつの迷いが。。。

いつかは「自然に近い社会」を目指して
なにか媒体を作りたい、、、という薄っすらとした構想を持っていたため
このままだと、いつまでもそこにたどり着けないという思いが
次第に膨らんでいったのです。

別途立ち上げるか?

とも思いましたが、雑誌を一人で作るというのは
経費の面でも体力の面でも簡単ではないことを知っていますので
「いつか辞めよう。辞めてから、考えよう」と思っていました。
それまでは、いい経験だと思ってベストを尽くそうと。

そんな中、引き継いでほしいとの要望をいただきました。
少し迷いましたが、編集方針は自由にさせていただけるということでしたので
引き受けることにし、「自然にも人にもやさしい」を考える雑誌になるべく
当方からの発行としてリスタートすることに決めました。それが2016年。
創刊から7年たっていました。10年続けようという編集部の目標がありましたので
その10年は、クリアするつもりでした。
1年間(2017年)の準備期間をへて、いよいよリスタートしたのが2018年。

エルインクにとっては、初めての自主的な媒体発行となりました。
どちらかというと、裏方が好きなので
本当に、自主発行をする必要があるのか、よくよく考えましたが
自由にやりたいのなら、自分で責任をとれる状態でやるしかありません。
ともすれば、どこかに隠れたくなる、、、そんな自分と決別する必要がありました。
編集については、いっしょにやっていく仲間を求めていた時期もありましたが
コンセプトをすっきりと共有できる人がまわりにいなくて
簡単にはうまくいかず、結局一人でやる覚悟をしました。

それから3年。おかげさまで続いています。10年もクリアできました。
そしてこれまで、つかず離れず、地域で媒体を作るということを25年近くやってきた経験を
そろそろひとつのことに注ぎたいと思います。
その思いを、来年からの リニューアルに込めたいと思うのです。

あたらしいタイトルは、satobico さとびこ。

これまでの 名前を含んでいるのは、
2018年からの方針に変わりがないこと
を考えてのことです。

自然と、こころ(人間)と。
この調和の向こう側に、いつまでも住み続けたい場所(コミュニティ)があると信じています。
さとびこの こ はこころのこ。コミュニティの こ。

新しい時代が始まると、言われています。
コロナ禍が引き金になって、オンライン化が進むなどの意味で使われることが多いようです。
わたしは、これまでの文明をもう一度問い直し
「自然も経済も幸福感も豊かな社会に向かう人の数が増えていく時代の始まり」と
捉えています。

2021年から、わたしも新しい時代を迎えます。