暮らしを手作り。
昔、大人たちがよく言っていたことば。
「このごろは何でも買えるし、使ったら捨てればいいから楽だね」
手作りしか選択肢がない時代には
「何でも買える」ことは豊かに感じられたのかもしれません。
今では、あえて手作りすることや
手作りされたものを買うことに
豊かさが感じられるようになりました。
もちろん、手作りであっても
使い物にならなかったり不格好だったりしてはいけません。
なので、わたしなどは基本的には「買う」ほうですし、
(自分で作っても、不格好!使えない)
大量生産されたものは「安い」「品質が安定している」という魅力もありますので
なにもかも手作りというのは無理な話です。
ただ、「買うのがあたりまえ」ではなくて、
手作りの、アナログ感、オーガニック感を
自分だけでなく
人々が求めている、ということを最近とても感じるのです。
産業革命が起こった頃に
アーツ&クラフト運動が起こったように、
人間て、やっぱりそうなのかなあ。繰り返すのかなあ。
マルシェが流行しているのも
レトロな雑貨が人気なのも
関係があると思います。
使って、捨てるだけは、もう嫌。
捨てない暮らし。
捨てなくてはならないほど欲しがらない暮らし。
大切に使う暮らし。
大切にしたいと思えるものを選ぶ暮らし。
手作り感の暮らし。
愛着のある暮らし。
手作り的暮らしには、時間と気持ちのゆとりが必要なのです。
忙しすぎると買ってすませることになりがちなのです。
だから、手作り感を失うほどに
忙しくなるのはイエローカード、
っていうことかな。
今まで買うのが当然だったものを
少しずつ手作りに変えていきたいなあと
思い始めています。
できるところから。無理せず。